こんばんは。 簿記2級のひねもすのたり管理人のブソンです。
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今回は、日商簿記検定3級の試験での時間配分についてです。
どんなにテキストや問題集で勉強して、仕分けや精算表が完璧にできる状態であっても、必ずしも日商簿記検定に合格できるとは限りません。
日商簿記検定の難しいところは、その内容はもちろんのこと、それと同じくらい試験時の時間(ペース)配分が重要になってきます。
つまり、どの問題を、どの順番で、どれだけの時間をかけて解いていくか、です。
日商簿記検定は、たっぷりと時間が余るということはまずありません。
ということは、基本的に時計を見て自分のペースを計りながら、試験を解いていくことになります。
日商簿記検定は、時間との戦いです。
いくら事前に過去問題集や模擬試験が完璧にできていても、本番で時間が足りなくなってパニックになってしまうことはよくあります。
過去問題集を解くときには、自分の解答スピードを把握しておくことが大切じゃ!
けれど、事前に出題傾向を把握してだいたいの時間配分ができていれば、本番で焦ることは少なくなります。
では、日商簿記検定3級の時間配分について見ていきましょう。
試験時間
120分
出題傾向と配点
日商簿記検定3級の試験は、大問5問です。
70点以上(100満点)取ることができれば、見事合格です。
大問の出題傾向は毎年微妙に変わりますが、ある程度パターン化されているため、あらかじめいろいろな出題パターンに慣れていれば安心ですね。
第1問目
仕訳 配点20点
第1問は、毎回仕訳問題が5問出題されています。
基本的な問題ですので、確実に解答できるようにしておきましょう。
第2問は10分、1問当たり2〜3分を目安に解答しましょう。
10分で解くのじゃ!
第2問目
帳簿記入・勘定記入など 配点8点
第2問は、帳簿記入の問題がよく出題されます。
「現金出納帳」「当座預金出納帳」「手形記入帳」「小口現金出納帳」「仕入れ帳・売上帳」「商品有高帳」「売掛金・買掛金元帳」、どの帳簿が出題されても記入できるようにしておきましょう。
また「補助簿の選択」問題もよくでますので、押さえておきましょう。
第2問は、勘定記入の問題の場合もあります。取引日時による仕分けや使用する用語をしっかり記入できるように準備しておきましょう。
第2問は10分を目安に解答しましょう。
10分で解くのじゃ!
第3問目
試算表の作成 配点30点
第3問は、ほぼ試算表の作成問題が出題されます。
配点も大きいので、「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」のどれが出ても大丈夫なように準備しておきましょう。もし最後の合計が合わない場合は、そのまま次の問題へ移りましょう。
他の問題を解くことで頭がリセットされますので、見直しをしたときに間違っている部分が見つけやすくなります。
そのまま続けるとドツボにはまってしまうことがあるので、どんどん焦ってしまうぞ!
第3問は、ごくたまに財務諸表の作成問題も出題されます。もし出題されても難易度は低めなので、落ち着いて解いてください。
第3問は30分を目安に解答しましょう。
30分で解くのじゃ!
第4問目
伝票会計 配点12点
第4問は、ほぼ伝票会計の問題が出題されます。
内容は簡単ですので、しっかりと点数を稼ぎましょう。
第4問は、勘定記入、語句記入、訂正仕訳、決算仕訳など少しトリッキーな問題も出題されます。
基本的な問題が多いですので、テキストを思い出して確実に解答しましょう。
第3問は10分を目安に解答しましょう。
10分で解くのじゃ!
第5問目
精算表/財務諸表の作成 配点30点
第5問は、精算表か財務諸表の作成問題です。
以前は精算表が多かったのですが、今は精算表か財務諸表のどちらになるかはわかりません。
どちらもパターンは決まっているので、過去問題集をしっかりと解いて慣れておきましょう。
第5問は30分を目安に解答しましょう。
30分で解くのじゃ!
以上をまとめると下記の表になります。見直し時間に30分残せれば上出来です。
予想問題 |
配点 |
時間配分 |
|
第問1 |
仕訳 |
20点 |
10分 |
第問2 |
帳簿記入・勘定記入など |
8点 |
10分 |
第問3 |
試算表の作成 |
30点 |
30分 |
第問4 |
伝票会計など |
12点 |
10分 |
第問5 |
精算表/財務諸表の作成 |
30点 |
30分 |
見直し |
– |
– |
30分 |
見直しには少なくとも15分は必要じゃ!
解答の順番
大問の時間配分の次は、解答する順番です。
試験が始まったら、大問の1〜5問までざっと目を通してください。
15秒ほどで構いません。
もし予想範囲内の出題だったら、頭から順番に解いていって構いません。
先ほどの時間配分を目安にしてどんどん解答していってください。
第1問→10分、第2問→10分、第3問→30分、第4問→10分、第5問→30分、見直し→30分が目安じゃ!
2問目と4問目が少し変わった問題だった場合は、迷わずに「第1問」→「第3問」→「第5問」→「第2問」→「第4問」の順で解答していってください。
日商簿記検定3級の試験は、70点以上(100満点)取れれば合格です。
「第1問」と「 第3問」と「 第5問 」の配点を合わせれば、80点あります。
「第1問」「 第3問」「 第5問 」をしっかり解答できれば、十分合格できることになりますね。
「第2問」と「第4問」は、「第1問」「 第3問」「 第5問 」をミスしたときの点数稼ぎの問題だと考えれば、気楽に解いていけると思います。
試験では、気持ちの部分がとても重要じゃ!
「第1問」→「第2問」→「第3問」→「第4問」→「第5問」の順
少し変わった問題が出題されていたら
「第1問」→「第3問」→「第5問」→「第2問」→「第4問」の順
人によって得手不得手の問題もあると思いますので、必ずしもこの通りでなくても構いませんが、過去問題集を解くときに自分に合った解答順を試しておくのがいいと思います。
得意な問題は時間をかけずに、点数を確実に稼ぐのじゃ!
まとめ
日商簿記検定には、出題問題と同じくらい試験を解答する時間配分(ペース)配分が重要になってきます。
テキストや問題集でどんなに完璧に対策できていても、当日に焦ってしまって思い通りに解答できないというケースは少なくありません。
事前に出題傾向や配点を把握して、万全の準備をして臨みましょう。
日商簿記検定3級は、「第1問」と「 第3問」と「 第5問 」を完璧に解答できれば合格できます。
頑張ってください