
日商簿記検定3級に挑戦してみたいけれど、「どれくらい勉強が必要?」「独学でも大丈夫?」と疑問に思っていませんか?
この記事では、日商簿記検定3級の合格率や難易度、おすすめの教材、勉強方法まで、僕の体験をもとに詳しく解説しています。
実際に使ったテキストやスケジュールも紹介していますので、これから3級合格を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
📊 難易度と合格率
🔍 難易度の目安:普通
★★★☆☆
日商簿記検定3級は、簿記資格の入門編として広く知られており、ビジネスや経理の基礎を身につけるには最適な資格です。
ただし、最近の試験では「簡単に合格できる」とは言い切れない難易度となっており、過去問題やテキストをしっかり学習する必要があります。
📝 統一試験(ペーパー試験)
2023年度からの統一試験の合格率は、約34.7%です。
回 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
第169回(2025年2月) | 21,026人 | 28.7% |
第168回(2024年11月) | 19,588人 | 29.5% |
第167回(2024年6月) | 20,927人 | 40.7% |
第166回(2024年2月) | 23,977人 | 36.3% |
第165回(2023年11月) | 25,727人 | 33.6% |
第164回(2023年6月) | 26,757人 | 34.0% |
第163回(2023年2月) | 31,556人 | 36.5% |
🌐 ネット試験
2022年度からのネット試験の合格率は、約39.0%です。
期間 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2024年4月~2025年3月 | 254,433人 | 38.6% |
2023年4月~2024年3月 | 238,155人 | 37.1% |
2022年4月~2023年3月 | 207,423人 | 41.2% |
難易度は、普通です。
ネット試験の方がペーパー試験(統一試験)よりも合格率が高くなっています。

📚 テキストと問題集
📘 テキスト
🏷️ 本屋で手に取って、使いやすそうなテキストを選ぼう!
日商簿記検定3級のテキストは、多くの出版社から発売されています。
どれを選んでも大きな差はありませんが、色使いやフォント、図解のわかりやすさなど、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
数年に一度、試験範囲の変更がありますので、テキストは必ず最新版を使うようにしましょう。
以下のテキストは、日本商工会議所のホームページで紹介されている市販テキストです。

📖 問題集
📝 テキストと連動していれば便利!
問題集は、テキストと同じシリーズを選ぶと復習がしやすくなります。
以下の問題集は、日本商工会議所のホームページで紹介されている問題集です。
テキストと問題集が一冊になっているので、これだけでも十分です。
📚 過去問題集
📅 何年分掲載されているかで選ぼう!
過去問題集は、どこから出版されているものを選んでも内容は変わりません。掲載されている回数や、解説のわかりやすさで選ぶのがポイントです。
特に、3年分(9回)以上が収録されているものを選べば安心です。
問題集と同じシリーズなので安心です。

📅 勉強時間と方法
⏳ 勉強時間の目安: 80時間
日商簿記検定3級は、基本的な商業簿記を学ぶための資格です。
試験範囲は広いものの、難易度は「普通」で、しっかりと基礎を積み上げれば独学でも合格できます。
まずはテキストの目次をしっかり読み、全体の構成を把握することから始めましょう。
🎯 合格ライン
70%点以上(100点満点)
📖 試験範囲
カテゴリ | 内容 |
---|---|
第一 簿記の基本原理 | 1. 基礎概念 2. 取引 3. 勘定 4. 帳簿 5. 証ひょうと伝票 |
第二 諸取引の処理 | 1. 現金預金 3. 売掛金と買掛金 4. その他の権と債務 5. 手形 6. 債権の譲渡 7. 引当金 9. 商品の売買 12. 有形固定資産 20. 収益と費用 21. 税金 |
第三 決算 | 1. 試算表の作成 2. 精算表(8桁) 3. 決算整理 4. 決算整理後残高試算表 5. 収益と費用の損益勘定への振替 6. 純損益の繰越利益剰余金勘定への振替 8. 帳簿の締切 9. 損益計算書と貸借対照表の作成 |
第四 株式会社会計 | 1. 資本金 3. 利益剰余金 4. 剰余金の配当など |

📅 勉強スケジュール
試験日の2カ月前から勉強を開始しましょう。
📖 2カ月前(テキスト学習)
⏱️ 時間の目安:30時間
1日に2時間ほどずつ、テキストを読み進めていきましょう。
簿記とは何か、仕分けの方法、勘定項目、取引の順で覚えていきます。
まずは、ざっくり最後まで目を通して、全体像を把握して下さい。
内容がわかり始めたら、詳細部分まで読み込んでいってください。
📘 1週間でテキストを1周しましょう。
このペースを維持して、4週間でテキストを4周しましょう。
毎日、少しずつ続けてみてください。
1週間のうちで時間が余れば、覚えにくかったところを重点的に読み返してみましょう。
日曜日はしっかり休みましょう。
暗記は休むことで、覚えたことが脳に定着します。

1週間でテキスト1周、これを4回繰り返してください!
📖 1カ月前(問題集演習)
⏱️ 時間の目安:20時間
テキストを4周したら、問題集に入りましょう。
📖 2週間で1週できるくらいのページ数で進めましょう!
間違ったところや気になったところは問題番号に印をつけておき、その日のうちにテキストに戻って確認しておきましょう。
問題集を1周した後は、残りの時間で間違えた問題をもう一度解いてください。
様々な問題のパターンを網羅的に学習しましょう。また電卓の操作にも慣れておいてください。
このときも、日曜日はしっかり休みましょう。

問題集に直接書き込みはせずに、間違った問題にだけ小さくチェックマークを付けておきましょう!
📖 2週間前(過去問題集)
⏱️ 時間の目安:20時間
過去問題集に入ります。
📚 1週間でテキストを1周しましょう。
本番の試験時間(60分)をしっかりと計測して、途中で休憩などせず、それを超えないよう意識して進めて下さい。
本番の時間の感覚をつかんでおきましょう。
答え合わせをし、間違えた問題はテキストに戻って確認しておきましょう。
簿記検定は大問が3つですので、各問題の特徴を捉え、どの問題から解いていくのか、自分なりのパターンを作っておきましょう。

過去問題集はどんどん間違えて苦手な分野を炙り出しましょう!
📖 数日前(見直し)
⏱️ 時間の目安:10時間
試験までの残りの日数は、問題集と過去問の間違えたところを繰り返し解きましょう。
わからないところはテキストに戻って確認します。
✅ 間違えたところの印を減らしていくのが、テスト勉強のコツです!
2カ月も時間をかければ、誰でも覚えたことが少しずつ抜けていくので、間違えた箇所以外に、その周辺にも目を通しておいてください。
もし時間に余裕があれば、「直前予想問題集」などをしても構いません。
今までにやった問題集や過去問題集に不安があるのであれば、そちらを優先して下さい。
📖 試験当日
試験当日は特別な勉強は不要です。
忘れ物がないように準備をし、試験会場の場所や開始時間を前日に確認しておきましょう。

✅ まとめ
日商簿記検定3級の難易度は、「普通」★★★☆☆
⏳ 勉強時間の目安:80時間
試験日の2カ月前から、しっかりと計画を立てて学習を進めましょう。
簿記3級は、仕分けや勘定科目の基礎をしっかり理解し、繰り返し問題を解くことで合格を目指せます。
以下のポイントを押さえて、無理なく続けることが大切です。
- 📈 しっかりとスケジュールを立てること
- 🚶 無理なく続けるペースで学ぶこと
これらを意識しながら毎日少しずつ積み重ねていけば、必ず合格ラインに到達できます。
簿記はビジネスや生活にも役立つスキルです。資格取得だけで終わらず、学んだ知識をぜひ実践でも活かしてください。
