こんばんは。 1級色彩コーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
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今回は、前回の【色彩検定1級2次試験レッスン】演習問題 ❶の続きです。
色彩検定の公式メールマガジンで配信された2017年度の過去問題とその解説を紹介します。
演習問題
演習問題 ❷
新規開店するショップについて、ロゴマークを作成後、PCCSを使って配色の提案をすることになった。提案は2案で、いずれも3色配色で行いたい。この提案に関する、次の【 A 】〜【 F 】の設問に答えなさい。またPI、BR、offN、FLの色は使用しないこと。(【AFT MAGAZINE Vol.25】2017年度1級2次問題(2) 2018/2/5配信分より)
【 A 】
このショップが天然石に関するアクセサリーを主に取り扱うことから、これにちなんだ提案としたい。まずはA案として「ラピスラズリ」をテーマにした。選択肢(a)の中で、このテーマに最もふさわしいJISの物体色の色名における慣用色名をひとつ選びなさい。
選択肢(a)
・シャトルーズグリーン ・コバルトグリーン ・モーブ ・カーマイン ・ローシェンナ ・ウルトラマリンブルー ・セルリアンブルー ・テラコッタ ・ウイスタリア ・アンバー
【 B 】
【 A 】で選んだ慣用色名の色を❶シンボルマークの色としたい。選択肢(b)の中で、近似値として最も近い色の記号をひとつ選びなさい。
選択肢(b)
・v8 ・v10 ・v12 ・v14 ・v16 ・dp12 ・dp16 ・dp20 ・dp24 ・lt14+ ・lt18+ ・lt20+ ・lt24+ ・ltg8 ・ltg12 ・ltg16 ・p10+ ・p12+ ・p14+ ・p16+
【 C 】
ロゴタイプの2色は、❶シンボルマークの色と同一色相で、統一感があり、落ち着いた印象をもちながらも明快な配色としたい。選択肢(c)の中で最も適切な配色技法をひとつ選びなさい。さらに選んだ配色技法を用いて、先に示した条件に合った2色をカラーカードから選びなさい。2色は❶シンボルマークの色と対照トーン配色とし、明度が最も高い色を❷に、彩度が最も高い色を❸に記入しなさい。
選択肢(c)
・トーンオントーン配色 ・ナチュラル配色 ・トーナル配色 ・ビコロール配色 ・トーンイントーン配色 ・カマイユ配色 ・フォカマイユ配色 ・ダイアード ・ドミナントトーン配色 ・トライアド
【 D 】
B案は「孔雀石」をテーマとした。選択肢(d)の中で、このテーマに最もふさわしいJISの物体色の色名における慣用色名をひとつ選びなさい。
選択肢(d)
・ピーコックグリーン ・ジョンブリアン ・ビリジアン ・瑠璃色 ・蘇芳 ・マラカイトグリーン ・ターコイズブルー ・群青色 ・琥珀色 ・縹色
【 E 】
【 D 】で選んだ慣用色名の色を❹シンボルマークの色としたい。選択肢(e)の中で、近似色として最も近い色の記号をひとつ選びなさい。
選択肢(e)
・v2 ・v6 ・v10 ・b16 ・b20 ・b24 ・dp8 ・dp12 ・dp16 ・dp20 ・sf8 ・sf12 ・sf20 ・sf24 ・d2 ・d6 ・d10 ・d14 ・d18
【 F 】
ロゴタイプの2色は❹シンボルマークの色と色相のバランスがよい対象色相配色としたい。選択肢(c)の中で最も適切な配色技法をひとつ選びなさい。さらに選んだ配色技法を用いて、❺❻ロゴタイプの2色をカラーカードから選びたい。2色は❹シンボルマークの色と類似トーンとなる高彩度色で、❺が暖色になるようにしなさい。
選択肢(c)
・トーンオントーン配色 ・ナチュラル配色 ・トーナル配色 ・ビコロール配色 ・トーンイントーン配色 ・カマイユ配色 ・フォカマイユ配色 ・ダイアード ・ドミナントトーン配色 ・トライアド
解答
【 A 】の正解は、ウルトラマリンブルーです。
このショップが天然石に関するアクセサリーを主に取り扱うことから、これにちなんだ提案としたい。まずはA案として「ラピスラズリ」をテーマにした。選択肢(a)の中で、このテーマに最もふさわしいJISの物体色の色名における慣用色名をひとつ選びなさい。
選択肢(a)
・シャトルーズグリーン ・コバルトグリーン ・モーブ ・カーマイン ・ローシェンナ ・ウルトラマリンブルー ・セルリアンブルー ・テラコッタ ・ウイスタリア ・アンバー
天然石と言えばウルトラマリンブルーです。ウルトラマリンブルーの顔料の原料はラピスラズリです。2次試験では、2級と3級テキスト巻末に記載されている慣用色名とPCCSトーン記号、またその由来もしっかりと覚えておきましょう。
【 B 】の正解は、dp20です。
【 A 】で選んだ慣用色名の色を❶シンボルマークの色としたい。選択肢(b)の中で、近似値として最も近い色の記号をひとつ選びなさい。
選択肢(b)
・v8 ・v10 ・v12 ・v14 ・v16 ・dp12 ・dp16 ・dp20 ・dp24 ・lt14+ ・lt18+ ・lt20+ ・lt24+ ・ltg8 ・ltg12 ・ltg16 ・p10+ ・p12+ ・p14+ ・p16+
ウルトラマリンブルーのPCCSトーン記号はv19です。選択肢にv19はないので一番近いものを選びましょう。v(ビビッド)トーンに一番近いdp(ディープ)トーン、色相番号19一番近い色相番号20を選びます。2次試験では、慣用色名のPCCSトーン記号はよく出題されます。1問目を間違うと芋づる式に不正解になってしまうので、暗記カードを作ってしっかりと覚えましょう。
2次試験で一番重要なことは、慣用色名のPCCSトーン記号を覚えることじゃ!
【 C 】の正解は、トーンオントーン配色、❷ p20+、❸ b20
ロゴタイプの2色は、❶シンボルマークの色と同一色相で、統一感があり、落ち着いた印象をもちながらも明快な配色としたい。選択肢(c)の中で最も適切な配色技法をひとつ選びなさい。さらに選んだ配色技法を用いて、先に示した条件に合った2色をカラーカードから選びなさい。2色は❶シンボルマークの色と対照トーン配色とし、明度が最も高い色を❷に、彩度が最も高い色を❸に記入しなさい。
選択肢(c)
・トーンオントーン配色 ・ナチュラル配色 ・トーナル配色 ・ビコロール配色 ・トーンイントーン配色 ・カマイユ配色 ・フォカマイユ配色 ・ダイアード ・ドミナントトーン配色 ・トライアド
「同一色相で、統一感があり、落ち着いた印象をもちながらも明快な配色としたい」とあるので、トーンオントーン配色が適当です。トーンオントーンは「トーンを重ねる」という意味で、色相は同一色相か類似色相の範囲で、トーンは類似トーンか対照トーンにし、明度差を大きくとった配色です。
❷は❶のdp(ディープ)トーンと対照トーンのうち「明度が最も高い色」とあるので、p+(ペール)トーンを選択しましょう。ですのでp20+にします。❸は❶のdp(ディープ)トーンと対照トーンのうち「彩度が最も高い色」とあるので、b+(ブライト)トーンを選択しましょう。ですのでb20+にします。
PCCSトーン図はいつでも書けるようにしておきましょう。
明度が対照的なトーン
縦方向に離れているので、明度差があるぞ!
彩度が対照的なトーン
横方向に離れているので、彩度差があるぞ!
【 D 】の正解は、文字盤(p22+)ケース(lt22+)ベルト(b22)
B案は「孔雀石」をテーマとした。選択肢(d)の中で、このテーマに最もふさわしいJISの物体色の色名における慣用色名をひとつ選びなさい。
選択肢(d)
・ピーコックグリーン ・ジョンブリアン ・ビリジアン ・瑠璃色 ・蘇芳 ・マラカイトグリーン ・ターコイズブルー ・群青色 ・琥珀色 ・縹色
孔雀石が原料になっている顔料はマラカイトグリーンです。2次試験では、2級と3級テキスト巻末に記載されている慣用色名の由来もしっかりと覚えておきましょう。
【 E 】の正解は、dp12です。
【 D 】で選んだ慣用色名の色を❹シンボルマークの色としたい。選択肢(e)の中で、近似色として最も近い色の記号をひとつ選びなさい。
選択肢(e)
・v2 ・v6 ・v10 ・b16 ・b20 ・b24 ・dp8 ・dp12 ・dp16 ・dp20 ・sf8 ・sf12 ・sf20 ・sf24 ・d2 ・d6 ・d10 ・d14 ・d18
マラカイトグリーンのPCCSトーン記号はdp12です。慣用色名のPCCSトーン記号は暗記カードを作ってしっかりと覚えましょう。
慣用色名のPCCSトーン記号を覚えておかないと解けんぞ!
【 F 】の正解は、トライアド、❺ v4、❻ v20
ロゴタイプの2色は❹シンボルマークの色と色相のバランスがよい対象色相配色としたい。選択肢(c)の中で最も適切な配色技法をひとつ選びなさい。さらに選んだ配色技法を用いて、❺❻ロゴタイプの2色をカラーカードから選びたい。2色は❹シンボルマークの色と類似トーンとなる高彩度色で、❺が暖色になるようにしなさい。
選択肢(c)
・トーンオントーン配色 ・ナチュラル配色 ・トーナル配色 ・ビコロール配色 ・トーンイントーン配色 ・カマイユ配色 ・フォカマイユ配色 ・ダイアード ・ドミナントトーン配色 ・トライアド
「バランスがよい対象色相配色としたい」とあるのでトライアドを選びましょう。トライアドではそれぞれの色相差は「8」になるので、対照色相配列です。対照色相配列は、色相差が「8」「9」「10」同士の組み合わせです。
❺❻は❹のdp(ディープ)トーンと類似トーンのうち「高彩度色」とあるので、v(ビビッド)トーンにします。色相は❹の「12」と色相差が「8」ですので「4」と「20」の2つです。そのうち❺が「暖色になるように」とあるので、❺がv4、❻がv20となります。
対照色相配列
色相差「8」「9」「10」、色相角度「120度」「135度」「150度」同士の組み合わせじゃ!
トライアド(3色配色)
色相環を3分割し、正三角形になるように選んだ3色相配色。色相差はそれぞれ「8」じゃ!
類似トーン配色
類似トーンには「縦方向」「横方向」「斜め方向」があり、この場合は「斜め方向」じゃ!
暖 色
暖色は暖かく感じる色。色相範囲は1~8じゃ!
まとめ
今回は、色彩検定の公式メールマガジンで配信された演習問題とその解説を紹介しました。
色彩検定1級2次試験は、カラーカードを使用した少し独特な試験内容です。
解答がわかってもカラーカードの張り間違いなどがあるので、事前に慣れておきましょう。
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