こんばんは。 1級色彩コーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
色彩検定1級2次試験に合格するには、1〜3級までの幅広い色の知識を持っておくことが必要です。
その中でも、色彩検定1級2次試験に必要な知識は限られています。
それらを駆使すれば、色彩検定1級2次試験に合格することはそこまで難しくはありません。
今回は、色彩検定の公式メールマガジンで配信された2018年度の過去問題とその解説を紹介します。
演習問題
演習問題 ❶
図1のような腕時計の、❶文字盤、❷ケース、❸ベルトの配色を提案することになった。提案はイメージが異なる3案で、PCCSを使って3色配色で考えたい。
この提案に関する、次の【 A 】〜【 D 】の設問に答えなさい。またPI、BR、offN、FLの色は使用しないこと。(【AFT MAGAZINE Vol.50】2018年度冬期1級2次 2019/2/18配信分より)
【 A 】
山や田園などをイメージさせる配色を提案したい。キーワードは「穏やかな」「素朴な」「温もりのある」である。これに合う配色イメージを下の選択肢から一つ選びなさい。また、選んだ配色イメージに対応する配色傾向として、最もふさわしいものを下の図にある配色傾向❶〜❽の中から選びなさい。
配色イメージ( ) 配色傾向( )
【 B 】
【 A 】で選んだ配色傾向に従って配色を行いたい。色相のイメージを揃えたいので、全体をドミナントカラー配色とすることにした。❶の文字盤の色は、配色傾向に対応するトーンの中から、明度が一番高い色を選んだ。❷ケースと❸ベルトに色は、配色傾向に対応するトーンの中で❶文字盤の色と類似トーンとなる中彩度色とし、さらに❸ベルトの色を❶文字盤の色とナチュラルハーモニーの関係となるようにした。
文字盤( ) ケース( ) ベルト( )
【 C 】
女性的なイメージの配色を提案したい。キーワードは「洗練された」「優雅な」「気品のある」である。これに合う配色イメージをしたの選択肢からひとつ選びなさい。また選んだ配色イメージに対応する配色傾向として、最もふさわしいものを下の図にある配色傾向の❶〜❽から選び、記入しなさい。
配色イメージ( ) 配色傾向( )
【 D 】
【 C 】で選んだ配色傾向に従って配色を行いたい。❶文字盤の色は、配色傾向に対応するトーンの中で彩度の領域が最も低いトーンから、メイドの最も高い紫を選んだ。❷ケースと❸ベルトの色は、❶文字盤の色と同一色相で、❶❷❸をトーンのグラデーションとした。
文字盤( ) ケース( ) ベルト( )
●選択肢
・カジュアル ・クラッシック ・ダイナミック ・フレッシュナチュラル ・シック ・クリア ・エレガント ・ウォームナチュラル ・モダン
●配色傾向
解答
【 A 】の正解は、配色イメージ(ウォームナチュラル) 配色傾向(❻)
山や田園などをイメージさせる配色を提案したい。キーワードは「穏やかな」「素朴な」「温もりのある」である。これに合う配色イメージを下の選択肢から一つ選びなさい。また、選んだ配色イメージに対応する配色傾向として、最もふさわしいものを下の図にある配色傾向❶〜❽の中から選びなさい。
山や田園などをイメージさせる「穏やかな」「素朴な」「温もりのある」は、ウォームナチュラルの配色イメージ語です。ウォームナチュラルの配色傾向はオレンジ系からグリーン系の範囲で、トーンは穏やかな印象の範囲です。自然の中によく見る配色ですね。ですので、❻を選びましょう。
ウォームナチュラル
【 B 】の正解は、文字盤(p8+)ケース(sf8)ベルト(sf6またはsf10)
【 A 】で選んだ配色傾向に従って配色を行いたい。色相のイメージを揃えたいので、全体をドミナントカラー配色とすることにした。❶の文字盤の色は、配色傾向に対応するトーンの中から、明度が一番高い色を選んだ。❷ケースと❸ベルトに色は、配色傾向に対応するトーンの中で❶文字盤の色と類似トーンとなる中彩度色とし、さらに❸ベルトの色を❶文字盤の色とナチュラルハーモニーの関係となるようにした。
文字盤の色は、「配色傾向に対応するトーンの中から明度が一番高い色を選んだ」とのことなので、色相は明度の高い黄(8)、トーンも明度の一番高いp(ペール)を選択しましょう。→p8+
ケースの色は、「文字盤と類似トーンで中彩度色」また「ドミナントカラー配色」との指示なので、色相は黄(8)、トーンは中彩度色のsf(ソフト)を選択しましょう。ltgは低彩度色なので、選択してはいけません。→sf8
ベルトの色は、「文字盤の色とナチュラルハーモニーの関係となるよう」との指示なので、色相を黄(8)から見て左右に青紫に近づけて黄みのだいだい(6)か黄緑(10)にします。トーンはp(ペール)より暗いのでsf(ソフト)のままで構いません。→sf6またはsf10
ナチュラルハーモニーは毎年のように出題されておるぞ!
ナチュラルハーモニー
ナチュラルハーモーは自然の中によくある配色です。PCCSの黄(8:Y)に近い色の方を明るく、青紫(20:V)に近い色の方を暗くします。
【 C 】の正解は、配色イメージ(エレガント) 配色傾向(❹)
女性的なイメージの配色を提案したい。キーワードは「洗練された」「優雅な」「気品のある」である。これに合う配色イメージをしたの選択肢からひとつ選びなさい。また選んだ配色イメージに対応する配色傾向として、最もふさわしいものを下の図にある配色傾向の❶〜❽から選び、記入しなさい。
女性的なイメージの「洗練された」「優雅な」「気品のある」は、エレガントの配色イメージ語です。エレガントの配色傾向はパープル系の色相で、明清色および明度の高い中間色の配色です。女性らしい高級なイメージです。❻を選びましょう。
エレガント
【 D 】の正解は、文字盤(p22+)ケース(lt22+)ベルト(b22)
【 C 】で選んだ配色傾向に従って配色を行いたい。❶文字盤の色は、配色傾向に対応するトーンの中で彩度の領域が最も低いトーンから、明度の最も高い紫を選んだ。❷ケースと❸ベルトの色は、❶文字盤の色と同一色相で、❶❷❸をトーンのグラデーションとした。
文字盤の色は、「配色傾向に対応するトーンの中で彩度の領域が最も低いトーンから、明度の最も高い紫を選んだ」とのことなので、色相は紫(22)、トーンは彩度が最も低く明度の一番高いp(ペール)を選択しましょう。→p22+
ケースの色とベルトの色は、「文字盤の色と同一色相で、トーンのグラデーション」との指示なので、色相は紫(22)のまま、トーンは彩度のグラデーションになるようそれぞれlt(ライト)とb(ブライト)を選択しましょう。
トーンのグラデーションには、明度のグラデーションと彩度のグラデーションとがあるぞ!
トーンのグラデーション
同じ色相で、明度を少しずつ変化させたグラデーションじゃ!
同じ色相で、彩度と明度を少しずつ変化させたグラデーションじゃ!
設問の配色傾向のイメージ後は以下です。どのイメージが出題されてもしっかり答えられるようにしておきましょう。
●配色傾向
まとめ
今回は、色彩検定の公式メールマガジンで配信された演習問題とその解説を紹介しました。
色彩検定1級2次試験は、カラーカードを使用した少し独特な試験内容です。
解答がわかってもカラーカードの張り間違いなどがあるので、事前に慣れておきましょう。
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