こんばんは。 1級色彩コーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
今回は、色彩検定1級について、勉強時間や方法、使用したテキストなどを紹介していきたいと思います。
これから色彩検定1級を受験しようとされている方、ぜひ参考にしてください。
難易度
難易度 やや難しい
過去5年間の色彩検定1級の合格率は、約45%です。
受験者数 |
合格率 |
|
2022年 |
2,423人 |
39.6% |
2021年 |
2,302人 |
52.7% |
2020年 |
1,426人 |
45% |
2019年 |
1,496人 |
44.7% |
2018年 |
1,656人 |
42.9% |
色彩検定1級には1次試験と2次試験があり、それぞれの合格率は発表されていません。
おそらく1次試験が約70%、2次試験が約60%くらいだと想定しています。
1次試験、2次試験それぞれの難易度は高くないですが、種類の違うテストになっているため、難易度はやや難しいくらいになると思います。
1〜3級までのテキストの内容を理解し、また2次試験の実技対策がしっかりとできれば、確実に合格できます。
1次試験と2次試験、それぞれはそんなに難しくないぞ!
テキストと問題集
テキスト
使用テキストは、色彩検定協会から発売されている公式テキストを使いましょう。
本屋でも、色彩検定1級のテキストは公式テキスト以外にほとんど見かけません。
迷わず公式テキストを購入しましょう。
試験問題は公式テキストから出題されるぞ!
問題集
1次試験
色彩検定1級1次試験の問題集は、種類が多くありません。
僕が使用した問題集は、サミュエルの「合格のカギシリーズ 色彩検定1級1次 公式テキスト対応問題集」です。
色彩検定1級テキストの内容は網羅されているため、1次試験はこの問題集だけで十分合格できます。
2次試験
色彩検定1級の2次試験では、「新配色カード199a」というカラーカードを使用します。
2次試験はどんな問題が出題されるか、またどんな勉強をすればいいか見当が付きません。
また5年単位ほどで出題傾向が変わったりするので、1〜3級までの幅広い色の知識とカラーカードの扱いに慣れておくことが重要です。
カラーカードは、2次試験勉強前に購入しておきましょう。
色彩検定1級2次試験の問題集も種類が多くありません。
かなり難しい問題集ですが、この問題集が解けるようになれば、実際の試験はとても簡単に感じますのでおすすめの1冊です。
2019年8月に新装版が発売されたぞ!
過去問題集
色彩検定協会から過去問題集が発売されています。
最新年度から3年分をしっかり解いて、出題の傾向を把握しておきましょう。
最新年度分から3年より以前の過去問題集は、在庫がなくなり次第、廃盤になっていきますので、古い過去問題集が欲しい方は早めに購入しておきましょう。
過去問題集
1次試験と2次試験が掲載されておるぞ!
勉強時間と方法
勉強時間の目安 1次試験 100時間 2次試験 50時間
色彩検定1級公式テキストの内容です。
まず目次をしっかり見るのが勉強の基本。全体を把握して流れをつかんでおくのじゃ!
・西洋の色彩と文化
・日本の色彩と文化
色彩調和論
・色彩調和論
光と色
・心理的な見えによる色の分類
・照明
・混色
色の表示
・XYZ 表色系
・均等色空間とL*a*b* 色空間
・オストワルト表色系
・NCS
・色名
測色
・測色
色彩心理
・心理評価法
・色の心理的効果
・色知覚の複雑性
色彩とビジネス
・配色彩のビジネス活用
・カラーコミュニケーションツールの役割
・コンシューマプロダクツのビジネスプロセスと色彩
・カラーマーケテング
・CMF
ファッション
・ファッションカラーの変遷
・ファッションビジネスにおけるカラーコーディネーターの役割
・素材の知識
・ビュジュアルマーチャンダイジングと色彩
景観色彩
・景観法とは
・景観計画における色彩基準
・遠景・中景・近景を踏まえた色彩計画
色彩検定2級のテキストより少しだけ分厚くなっとるぞ!
1次試験日の2カ月前から勉強を開始してみましょう。
一次試験
2カ月前(テキスト)
時間の目安 50時間
1日、2章ずつ(30ページほど)公式テキストを読みましょう。
図やイラストが多いので、小学校の教科書のようで読みやすいと思います。
まずは、ざっくりと最後まで目を通して全体像を把握してください。
内容が理解でき始めたら、詳細部分まで読み込んでいってください。
1週間でテキストを1周しましょう。
このペースを維持して、1カ月でテキストを4周しましょう。
毎日、少しずつ続けてみてください。
1週間のうちで時間が余れば、覚えにくかったところを重点的に読み返してみましょう。
日曜日はしっかりと休みましょう。
暗記は休むことで、知識が脳に定着します。
1週間でテキスト1周、これを4回繰り返すのじゃ!
1カ月前(問題集)
時間の目安 36時間
テキストを4周したら、問題集に入りましょう。
1日に1章ずつを目安に解いていきましょう
2週間で問題集を1周しましょう。
問題集を1周した後は、残りの日で間違えた問題をもう一度解いてください。
様々な問題のパターンを網羅的に学習しましょう。
このときも日曜日はしっかり休みましょう。
問題集に書き込みは厳禁!間違った問題番号に小さくチェックマークを付けておくのじゃ!
2週間前(過去問題集)
時間の目安 6時間
問題集を1周したら、過去問題集に入りましょう。
過去3年分を解答できれば十分です。
1日に1年分ずつ、じっくりと解いていきましょう。
本番の試験時間(90分)をしっかりと計測して、途中で休憩などせず、それを超えないよう意識して進めて下さい。
本番の時間の感覚をつかんでおきましょう。
見直しをして早く終われば、時間途中でやめてしまって構いません。
答え合わせをし、間違ったところや気になったところはテキストに戻って、該当箇所をしっかり確認しておきましょう。
問題集は理解していない部分を確認するためにある。どんどん間違えていいぞ!
数日前(見直し)
時間の目安 5時間
試験までの残りの日数は、問題集や過去問題集で間違えた箇所を繰り返し解いてみましょう。
わからないところはテキストに戻って確認します。
こうして間違えたところにつけた印を減らしていくのが、テスト勉強のコツです。
2カ月も時間をかければ、誰でも覚えたことが少しずつ抜けていくので、間違えた箇所以外にその周辺にも目を通しておいてください。
マークシートは当て勘で正解してしまうことがある。わからなかったけどとりあえずマークした問題番号にも小さくチェックしておくのじゃ!
当日
試験当日は、とくに勉強しなくても大丈夫です。
試験会場にもテキストや過去問題集を持っていく必要もありません。
ただ遅刻や忘れ物がないよう、試験開始時間や会場、持ち物などを受験票でしっかり確認して、前日に準備しておきましょう。
試験会場にきちんと到着すること、それが一番大事じゃ!
2次試験
1カ月前(問題集)
時間の目安 50時間
1次試験の合否結果を待たずに、問題集に入りましょう。
事前に新配色カード199aを購入し、ハサミやのりも用意しておきましょう。
1カ月で問題集を1週しましょう。
問題集を1周した後は、残りの日で間違えた問題をもう一度解いてください。
2次試験の解答のコツは、解答用紙にまず答えのPCCS色番号を記入し、見直しのときにカラーカードを貼る。間違えて貼ってしまったら剥がせんからな!
2次試験では、色彩検定1〜3級までの知識を幅広く問われます。
2〜3級までのテキストも手元に用意し、しっかりと復習しておきましょう。
飛び級で受験される方も、2〜3級のテキストは購入しておきましょう。
● 事前にしっかりと計画を立てること
● 十分余裕を持って勉強すること
これらは無理なく合格する検定受験のコツの一つです。
また、検定に合格することだけが目的ではないはずですので、詰め込みや一夜漬けなど負担の大きい勉強方法はとるべきでありません。
一日少しずつ確実に階段を登っていきましょう。
それが合格への一番の近道です。
まとめ
色彩検定1級の難易度は、
やや難しい
勉強時間の目安は、
1次試験 100時間
2次試験 50時間
です。
1次試験日の2カ月前から勉強を始めましょう。
2023年冬期検定(11月12日実施)を受験するなら、9月13日から勉強開始じゃ!
コメント
こんにちは。
「おそらく1次試験が約55%、2次試験が約70%くらいだと想定されています。」
すみませんが、↑の根拠は何でしょうか?
筆者の方の独自見解でしょうか?
>波霧さま
一般的には1次2次の合計しか発表されていませんが、確か団体や講師には詳細な合格率が発表されています。僕も何かで拝見する機会があったのですが、その時の合格率がこのくらいだったと記憶しています。もちろん1次だけや2次だけ受験される方もいらっしゃいますし、年度によって違うとは思うのであくまで目安として捉えて下さい。色彩検定へ問い合わせてみましたが、一般には公開できないとの回答でした◎
>のたりブソン様
さっそくのご回答ありがとうございました。
以前に何かでご覧になったのですね。
「2次試験の方が割と難易度が高い」という話が、受験をされた方のブログ等ではよく見受けられましたので、約70%という数字に何かエビデンスがあるのかと思いお伺いしました。
今後の参考にしたいと思います。ありがとうございました。
>波霧さま
探してみたら資料が見当たりました。2019年の統計では、1次試験が73%、2次試験が59%で合計45%となっています。1次試験と2次試験の数字が逆になっていました。お詫びして訂正いたします。ご指摘ありがとうございました◎
>のたりブソン様
お調べいただきありがとうございました。
ちなみになのですが、その「資料」というものは、具体的には誰がどこに配付(通知)した、どのようなものでしょうか?
差支えのない範囲で教えていただけますと、たいへんありがたいです。