こんばんは。ひねもすのたり管理人のブソンです。
僕は、今までに独学で15個の資格を取得しました。
その中には、色彩検定やカラーコーデイネーターなど、色の知識に関する資格があります。
僕は仕事柄、たくさんの本を読みます。
雑誌読み放題サービス(楽天マガジン)にも加入していて、毎日発売される雑誌にもざっと目を通します。
世の中のトレンドを把握するには、この方法が一番手っ取り早いです。
デザインに関する書籍は、本当にたくさんの種類がありますよね。
大きい本屋に行くと、もう選びきれないほどの本の数です。
デザイナーという仕事には資格が要りません。
どんな人も自分のことを勝手にデザイナーと名乗ることができます。
わしは盆栽デザイナーじゃ!
わたしは着物デザイナー!
世の中にある自然物以外のものは、すべて誰かが何かしらの意図をもってデザインされたものです。
机の上の消しゴムから、道路の標識、東京オリンピックに向けての建築物や、それらを含んだ街づくりまで、物事の大小に関わらず、必ず誰かがデザインしています。
デザインとは
毎年、何冊ものデザインに関する似たような書籍が発売されています。
裏を返すと、デザインとは答えのないものだと言える証拠でしょう。
デザインの根本的な役割は、問題を解決することです。
目的を達成するために行い、そのために人にどう情報を伝えるのか、どう機能させていくのかを考えることです。
本当に良いデザインは目に見えない、とも言われます。
使いやすいものは考えなくても自然と使うことができるよねー!
デザインに関する書籍はパッケージだけが豪華で内容は焼き回しのものが多いですが、その中でもデザインの本質を捉えた良書がいくつかあります。
今回は、僕の読んだ本の中からおすすめのデザイン本5冊を紹介します。
デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス
すべてのデザイナーに最初に読んで欲しい一冊です。
デザイナーとしての心構えから、ブランドネームの決め方、クライアントとの接し方、報酬金額の決め方まで、デザイナーとして仕事を進めていく上で重要なプロセスが、順を追って、細かく、痛快に書かれています。
これから独立する人だけではなく、デザイナーとして働き始める人、またこれからデザイナーを目指す人にもおすすめです。
表紙だけでなく本文にまですべてモリサワフォントのA1明朝を使用していることにも、すっきりと見せたいというこだわりを感じます。
「君の名は。」のタイトルと同じフォントじゃ!
デザイナーだけではなく、ディレクションに関わるどんな職業の人にも一度は読んで欲しい本です。
ロゴをデザインするということ。成功と失敗から伝える、君へのアドバイス
ロゴをデザインすることは、グラフィックデザイナーの仕事の中でも最たるものです。
この本には、たくさんのロゴの事例とデザインの意図が盛り込まれています。
クライアントから信頼を獲得する方法や、アイデアを出すための情報収集や手書きによるアプローチの大切さ、マインドマップの手法などといった、ロゴデザインに関してだけではなく、デザインをするということに対して多岐にわたるアドバイスが凝縮されています。
ブランドアイデンティティをデザインするということは、並大抵の思慮だけではできんぞ!
著者は、「デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス」と同じです。
もし、ロゴデザインする上で煮詰まるようなことがあるなら、この本を手にしてみてください。
Balance in Design 美しくみせるデザインの原則
先人たちが残した建築や絵画、家具などのプロポーションには、幾何学的な構図が隠れています。
たとえば、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたモナリザには、たくさんの黄金比が隠されていますよね。
また、優れた電化製品や車、有名企業のロゴマークなどにも、幾何学的な構図からアプローチがなされている場合が多いです。
アップルやツイッターのロゴも黄金比で作られておるぞ!
時代を超えてもなお安定感や心地よく感じる構図には一定のルールがあり、デザイナーには、デザインに対して視覚的な調和をもたらす視点や考察が必要です。
自然界に出現する黄金比やフィボナッチ数列などの学習にもなります。
ただ眺めていても楽しいので、図鑑代わりにもおすすめの一冊です。
ポール・ランド デザインの授業
IBMのシンボルマークや、Eye-Bee-Mのポスターで有名なグラフィックデザイナー、ポール・ランドの本です。
Eye(I)-Bee(B)-M、目と蜂とMの絵文字のポスターね!
デザインに関する哲学や教育などについて、著者や生徒との対話式でどんどんと進められていきます。
ページ数は少ないですが、その中にも経験値の高い、鋭く確信の突いた言葉がいくつも見つけ出されます。
濃縮された1コマのデザイン講義を受けると思って、是非読んで欲しい一冊です。
色と意味の本
バーリンとケイが分類した世界共通の基本色彩語11色が見出しになっています。
白、黒、赤、黄、緑、青、茶色、ピンク、オレンジ、グレーの11色じゃ!
色の連想や象徴性にかけて、世界各国の色に関する逸話や歴史がコミカルに紹介されています。
人の歴史は色によって支配されてきたのではないかと思えるほど、色は人間の営みに深く浸透しています。
一般的な色の本ではありませんが、さまざま角度から色を切り取って紹介されているので、色の勉強をある程度終えた後に読むとたくさんの気づきがあって、とても面白いです。
プレゼントにも最適な一冊です。
番外編
ノンデザイナーズ・デザインブック
デザイナーなら誰もが読んだことのあるとても有名な本です。
この手の基本的なレイアウトに関する本はたくさんありますが、この一冊があれば十分です。
手元においておいて、ときどきパラパラと眺める癖をつけておくと、いつでも基本へと立ち返ることができます。
今までデザインをまったく意識したことがない人へ向けての、スタンダードな一冊です。
電子書籍もあるぞ!
まとめ
本日紹介した5冊はすべて海外の本です。
デザインというものには、国境がないという証拠ですね。
デザインとアートは違います。
アートとは一個人の内面に向けて一方的に訴えかけるもので、デザインは大人数に向けて発信され、コミュニケーションを生むものです。
デザインには、必ず答えがなくてはいけません。
もちろんアプローチによってたくさんの答えがありますが、その答えに辿り着くまでのプロセスや思考がまさにデザインの姿だと言えると思います。
以上、デザインに興味がある方に是非一度読んで欲しい本の紹介でした。
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