
インテリアコーディネーター2次試験のプレゼンテーション(製図)はとても難しいです。
特に最初のうちは、過去問題1回分を模写するだけで2〜3時間かかってしまう方も多いのではないでしょうか。
けれど、何度も繰り返し模写していくことで、少しずつ描くスピードは速くなっていきます。
これは製図用具の扱いに慣れることや、使用する製図道具の種類が絞られていくという理由もありますが、一番大きいのは配置する家具の適度なサイズがすぐに思い浮かぶようになることです。
製図のスピードを上げるには、ある程度ざっくりでもいいので、主要な家具のサイズを覚えておくことが大切です。
この記事では、2次試験でよく登場する家具や設備のサイズを一覧にまとめました。製図練習の前にぜひ活用してみてください。
サイズ一覧は、記事の最後で一括でダウンロードできます。

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なお、ここで紹介しているサイズはあくまで一例です。
設問にサイズの指示がある場合はそれにきちんと従い、グリッドに沿った方が描きやすいの場合はそれに合わせて描くようにしましょう。
🧮 グリッドはすべて 900×900mm、単位はmmです。
🪑 造り付け家具と置き家具の違い
まず最初に覚えておきたいのは、「造り付け家具」と「置き家具」の描き方の違いです。
🟦 造り付け家具:壁にぴったりと密着して描きます
🟨 置き家具:壁から少し離して描きます

ほんの少しの違いですが、図面全体の表現としてとても大切なポイントですので、しっかり覚えておきましょう。

🛋 リビング
🛋 ソファ
ソファの横幅は一人あたりW600mmを目安にします。これは肩幅(約400mm)よりゆったりした幅で、座ったときに窮屈にならないためです。
肘置き付きの場合は、さらに余裕をもって一人あたりW800mm程度を確保するのが理想です。
タイプ | 目安サイズ(mm) |
---|---|
2人掛け(2P) | W1500 |
3人掛け(3P) | W2000 |
背の高さ | H700〜800 |
座面の高さ | H350 |

肘置きのあるソファはゆったりとした雰囲気が出て、脚付きにするとスッキリした印象になります。描きたい雰囲気に合わせて使い分けてみましょう。
🪑 イージーチェア/ロースツール
イージーチェアのサイズはW600×D600が目安です。
ロースツールはやや小さめに、W600×D500にしましょう。
どちらも座面の高さはソファと同じH350に統一します。

展開図では脚を描くことで、軽やかさが出ます。ソファと統一感を持たせるのがポイントです。
🪞 センターテーブル
センターテーブルは、隣り合うソファの横幅に合わせてサイズを調整します。
4Pソファと一緒に配置する場合のように横幅が広くなる場合には、それに応じて奥行きも広げましょう。
センターテーブルの高さは、ソファの座面より少し高いH400mmにします。
ソファサイズ | センターテーブル横幅 |
---|---|
2Pソファの場合 | W900 |
3Pソファの場合 | W1200 |
奥行き | D600 |
高さ | H400 |

立・断面図を描くときには、脚を天板より少し内側に描くと、スタイリッシュに見せることができます。脚の内側を斜めにしても印象が引き締まります。
正方形タイプを選ぶ場合も、ソファのサイズに合わせましょう。複数のソファを配置する場合は、小さい方のサイズに合わせて調整します。
たとえば、2Pソファと3Pソファの間に正方形のセンターテーブルを配置する場合は、W900×D900mmにするとバランスよく収まります。

センターテーブルの中心が、それぞれのソファの中心にくるように配置すると、より整った印象になります。
🪟 サイドテーブル
ソファやチェアの横に配置するサイドテーブルのサイズは、隣の家具の奥行きに合わせるとバランスよく収まります。
高さは、座面か肘置きにそろえると自然です。

照明計画では、よくサイドテーブルの上にテーブルランプを置くことがあります。忘れずに描写しましょう。
この平面図をAーAの位置から描いた立・断面図の例は、次のようになります。

ソファなどは角に丸みを持たせると柔らかさが出て、雰囲気が伝わりやすくなります。
📺 テレビボード
テレビボードのサイズは、テレビの画面の大きさ・ソファの大きさに合わせます。
テレビボードの奥行きは、D400mmかD450mmにします。あらかじめ使用するサイズを自分で決めておきましょう。
テレビサイズ | 横幅(mm) |
---|---|
37インチ | 900 |
40インチ | 1000 |
50インチ | 1200 |
テレビボード奥行き | 400〜450 |

テレビのサイズに関し、設問で指示がある場合はそれに合わせ、指示がない場合は上記のサイズで描きましょう。

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📝 まとめ
インテリアコーディネーター2次試験のプレゼンテーション(製図)は、初学者にとってとても難しいです。
模写を繰り返しても、すぐには製図スピードは上がりません。
製図のスピードを上げるには、頻出される家具などのエレメントのサイズを覚えることが大切です。
🎯 家具サイズを覚えるメリット
- 📏 模写スピードがアップする
- 📐 迷いなく図面を描けるようになる
- 🖼️ 空間全体のバランスがとれるようになる
先に主要な家具を配置して全体を先に固めてしまえば、あとは照明や観葉植物、絵画などの装飾を追加していくと、図面に自然な完成度が出てきます。
今回は、過去問題や予想問題でよく出てくる家具のサイズを一挙にまとめました。
試験対策を始めたばかりの方も、これから製図練習に取り組む方も、ぜひ活用してみてください。

基本的な家具が描けてから目新しい家具を覚えましょう!
コメント
はじめまして。
あと1週間ぐらいだというのにまったく寸法が覚えられず
途方に暮れておりました・・(笑)
ツイッターにて資料を公開する事を知り、こちらにたどり着きました。
参考にさせて頂きます。ありがとうございます。
>いさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
おおまかな寸法さえ覚えてしまえば、製図はそこまで難しくないと思います。ぜひ参考にしてください。
日建学院のYouTubeにも言及がありますが、設問で指示されている寸法以外の家具やエレメントは大まかでいいと思います。定規で正確に計らなくても目分量で大丈夫です。
https://youtu.be/evi7JVk1I5Y
あと1週間と少しですが頑張っていきましょう。僕も頑張ります◎