こんばんは。 宅建試験合格(未登録)のひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
宅建試験について、勉強時間や方法、使用したテキストなどを紹介していきたいと思います。
難易度
難易度 難しい
宅建の最近10年間の合格率は、約16.1%です。
受験者数 |
合格率 |
合格基準点 |
|
2022 |
226,048人 |
17.0% |
50問中36点 |
2021(12月) |
24,965人 |
15.6% |
50問中34点 |
2021(10月) |
209,749人 |
17.9% |
50問中34点 |
2020(12月) |
35,261人 |
13.1% |
50問中36点 |
2020(10月) |
168,989人 |
17.6% |
50問中38点 |
2019 |
220,797人 |
17.0% |
50問中35点 |
2018 |
213,993人 |
15.6% |
50問中37点 |
2017 |
209,354人 |
15.6% |
50問中35点 |
2016 |
198,463人 |
15.4% |
50問中35点 |
2015 |
194,926人 |
15.4% |
50問中31点 |
2014 |
192,029人 |
17.5% |
50問中32点 |
2013 |
186,304人 |
15.3% |
50問中33点 |
難易度は、難しいです。
合格率は毎年約15〜16%になるように調整されており、合格基準点は受験者のレベルによって変動する相対評価となっています。
合格するにはテキストをしっかり読み込んで理解を深め、過去問題集を徹底的に反復し、出題意図を正確に把握し対策しておく必要があります。
テキストと参考書
テキスト
宅建のテキストは、たくさんの種類が発売されています。
どのテキストを選んでも、内容はそこまで大きな差はありません。
オールインワンか分冊か、フルカラーか2色刷りか、イラスト多めか少なめか、あとはフォントの種類など、自分に合った読みやすいと思ったテキストを選べば大丈夫です。
長く使用するものですので、何冊かを見比べて自分の感覚で選んでください。
わしは2色刷り派じゃ!
僕が使用したテキストは、宅建学院の「らくらく宅建塾」です。
すべての科目分野が1冊にまとまったオールインワン型のテキストです。
2色刷りでイラストは少なめになっています。
要点がとてもうまくまとめられているので、スムーズに読み進めることができます。
本書独特の語呂合わせなどは無理に覚える必要はありませんが、過去に出題されたの内容も不足なく最低限しっかりと網羅されています。
この1冊で十分合格できるテキストです。
2020年以降は民法改正部分からの出題が予想されるので、テキストは最新版を選ぶようにしましょう。
補助テキスト
4つの科目分野のうち一番難しいとされているのは権利関係(民法)です。
もしかしたらテキストだけではうまく理解が進まないかもしれません。
その際は、補助テキストを使用しましょう。
悩んだときに辞書代わりに手元にあれば、理解を深めるのにとても役に立ちます。
「民法がわかった」はとても優れた専門書です。
もちろん必須ではないので、なくても構いません。
一問一答問題集
本試験の問題は、4つの選択肢に正解が一つある4択問題です。
一問一答はその4択問題を4つの問題に分け、1問ずつ正解か不正解を答えていく問題集です。
4択問題ではその他の選択肢から消去法で正解を導き出すことができますが、一問一答の場合はそうはいきません。一問一問、正解か不正解かを見極めていく必要があります。
一問ずつしっかり解く癖が付くと、4択問題の正解率や解答速度の大幅アップに役立ちます。
一問一答の問題集には、アプリ版と書籍版があります。
おすすめはどこでも勉強できるアプリ版です。タブレットやスマートフォンにダウンロードしておきましょう。
アプリ版
宅建 過去問 2023
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おすすめはこちらの無料のアプリじゃ!
書籍版
書籍版は、テキスト選びと同じで自分の好みのものを選んでください。
過去問題から抽出されたアプリ版をした後なら、書籍版はオリジナルの問題を集めたものを選んでもいいでしょう。
一問一答は隙間時間を有効に使用できるので、持ち運びに便利な文庫本サイズを選ぶと捗ります。
分野別問題集
分野別の問題集(4択)は、それぞれの科目分野ごとにまとめて出題されているため、似たような問題を反復して解答することができます。
苦手分野を克服したり、出題の傾向を把握するのに有効です。
僕が使用したのは、テキストと同じシリーズの「過去問 宅建塾」です。
15年分の過去問題から科目分野別に抽出されているので、網羅的にしっかりと解答できます。
左ページに問題、右ページに解答という構成になっており、解説もわかりやすく読みやすいです。
問題の下部にヒントが書かれていますので、気になる方は読まずに解答するようにしましょう。
年度別過去問題集
年度別の過去問題は、本番試験と同じ形式の問題集です。
本番に合わせて時間を計測したり、各科目分野の解答順番を検討するために有効です。
宅建の年度別過去問題と模範解答は、不動産適正取引推進機構のホームページから30年分ダウンロードできますので、必要な年数だけプリントアウトして使いましょう。
最低でも最新年度から10年分、余裕があれば15年ほど解答するようにしましょう。
宅建試験で一番重要なのは、過去問題じゃ!
不動産適正取引推進機構ホームページの年度別過去問題は問題と模範解答しか掲載されていないので、詳しい解説が必要な方は市販の過去問題集を購入するか、過去問解説サイトなどを利用しましょう。
また不動産適正取引推進機構ホームページの年度別過去問題は当時の試験問題そのままの問題ですので、没門がそのままだったり、最新の法改正に対応していなかったり、消費税率が当時のままだったりするので気を付けて下さい。
解説付き年度別問題集
勉強時間と方法
勉強時間の目安 400時間
宅建試験の試験範囲です。
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
- 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること
- 土地及び建物についての法令上の制限に関すること
- 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること
- 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
- 宅地及び建物の価格の評定に関すること
- 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること
「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税金その他」の4分野に分けることができるぞ!
400時間という目安の時間は、1日2時間の勉強を休みなく続けて6カ月半かかります。
1日3時間の勉強であれば、4カ月半です。
休日などを考えて、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
では、試験日の6カ月前から、勉強を開始しましょう。
6カ月前(テキスト)
時間の目安 120時間
1日に2時間ずつ、テキストを読み進めていきましょう。
テキストによって順番は違いますが、基本的に「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税金その他」の順になっています。
「権利関係」はしっかりとした理解が必要な科目分野ですので勉強に時間がかかり、「宅建業法」「法令上の制限」「税金その他」は暗記ですので何度も反復が必要です。
まずはざっくりと目を通してみて、どのような内容を学んでいくのか、全体像を把握して下さい。
なんとなく内容がわかり始めたら、詳細部分まで読み込んでいくようにしてください。
2カ月でテキストを2周しましょう。
毎日、少しずつ続けてみてください。
1周目はかなり時間がかかりますが、2周目は半分くらいの時間で読み進められると思います。
1週間のうちで時間が余れば、わかりにくかったところを重点的に読み返しましょう。
長期的な勉強になるので、この時点でいくら頭に詰め込んでも必ず忘れます。
基本的な知識を付けることに重点を置き、問題集を解答しながら知識を補完していく方法が最善です。
1週間のうちに休む日をしっかりと作りましょう。
暗記は休むことで、覚えたことが脳に定着します。
1カ月でテキスト1周、これを2回繰り返すのじゃ!
4カ月前(一問一答問題集)
時間の目安 30時間
テキストを2周し基本的な知識が身に付いたら、一問一答のアプリに入りましょう。
一問一答は、分野別問題集(4択)をする前に終えておくととても効果的です。
2週間で全科目分野を1周しましょう。
だいたい1日100問が目安です。
この時点では正解率はかなり低いと思いますが、気にすることはありません。
間違えた問題の解説をしっかりと読み、理解できなければテキストに戻って該当箇所を確認するようにしましょう。
このときも、休日を作ってしっかり休みましょう。
一問一答はこれで終わりではなく、試験の直前まで隙間時間があれば繰り返しするようにしてください。
問題の趣向を変えたければ、過去問題からの抽出ではないオリジナルの問題で構成されている書籍版を購入してもいいと思います。
一問一答は、繰り返すだけで合格できるといっても過言ではないくらい重要な勉強方法です。
一問一答は、宅建試験に最適な合格ツールじゃ!
3カ月半前(分野別過去問題集)
時間の目安 150時間
一問一答が終了すれば、分野別の過去問題集に入りましょう。
分野別問題集は、一問一答を4つの選択肢に結合したものです。
分野別も一問一答も過去問題から抽出した問題集ですので、一問一答をこなしていればスムーズに解答できると思います。
解答に迷った場合は、消去法で答えを導き出す力を身に付けましょう。
分野別毎に3冊あるので、1カ月半で1周、2カ月半で2周しましょう。
2周目は1周目で間違えた問題を中心に解答していきましょう。
この場合もテキストと同じく、「権利関係」の1冊に時間がかかると思います。
「宅建業法」「法令上の制限・税金その他」の2冊はサクサクと終えることができるでしょう。
4択問題であっても、選択肢一つ一つにしっかりと正誤の判断を付けていくようにしましょう。
間違えた問題の解説を読んでも腑に落ちないときは、きちんとテキストに戻って該当箇所の確認や暗記をし直しましょう。
このときも、休日を作って休むことを忘れずに。
だんだんとテキストに戻る回数が減ってくるはずじゃぞ!
1カ月半前(年度別過去問題集)
時間の目安 50時間
試験1カ月前になれば、年度別過去問題集に入りましょう。
最低でも最新年度から10年分は解答してください。
一問一答、分野別と同じ過去問題を解いてきたのでとくに難しく感じることはないと思います。
1日1年分ずつ、じっくりと解いてみましょう。
本番の試験時間(120分)をしっかりと計測して、途中で休憩などせず、それを超えないよう意識して進めて下さい。
本番の時間の感覚をつかんでおきましょう。
答え合わせをし、間違えた問題や迷って解答した問題はしっかりと確認しておきましょう。
解答するのと同じくらい復習に時間がかかると思いますが、最終チェックになりますのでしっかりと復習をして下さい。
宅建試験の出題順は、「権利関係・14問」「法令上の制限・8問」「税金・3問」「宅建業法・20問」「その他・5問」の順の計50問です。
得意不得意を考えて、どの科目分野から解いていくのか、各科目分野にどのくらい時間がかかるのか、自分なりのパターンを作っておきましょう。
時間が足りないと感じる方は、自分の得意な分野から解答するようにする選択をするのも精神的に安全だと思います。
「その他」の統計問題の1問は毎年変わる問題ですので、解答する必要はありません。
年度別過去問題集は最終仕上げ。理解や暗記ができていない部分を炙り出すのじゃ!
2週間前(見直し・直前予想模試)
時間の目安 45時間
年度別過去問題までが終了すれば、今までの一問一答、分野別過去問題集、年度別過去問題集で間違えた問題を繰り返し解きましょう。
いったんテキストに戻って、ざっくり読み返してみるのも有効です。
「宅建業法」の重要事項説明書(35条)と37条書面、「法令上の制限」の都市計画法や用途規制などは忘れやすいので、時間があればテキストに戻って暗記確認をするようにしましょう。
6カ月も時間をかければ必ず覚えたことも抜けていくので、各科目分野をまんべんなく復習する癖を付けることが大切です。
もしこの時点で時間に余裕があれば、市販の直前予想模試をしてみましょう。
初見の問題に慣れておくことはとても重要です。
直前予想模試は、本試験よりかなり難しい内容になっています。
この時点で解けなければ不安になりますし、解いた後の復習にもかなりの時間を要します。
今までにやった問題集にまだ不安があるのであれば、そちらを優先するようにして下さい。
直前予想模試より、過去問題の反復の方が大切です。
とくに改正民法部分はしっかりと論点を抑えておくようにしましょう。
直前予想模試は、無理に解答する必要はないぞ!
1日前(統計データ・法改正)
時間の目安 2時間
本年度に発表された統計データや最新の法改正を確認しましょう。
統計問題は、今年度の地価変動率や住宅着工統計などについて、「その他」の科目分野で1問出題されます。
覚える項目は多いですが、要点だけを絞って直前に覚えるようにしましょう。
統計データや法改正は、たくさんのウェブサイトやYouTubeなどで入手できます。
市販の直前予想模試には、統計データや最新の法改正が付録で掲載されています。
また最新の統計データの予想問題も掲載されているので、そのために直前予想模試を購入してみるのもいいでしょう。
当日
試験は午後からですが、当日はとくに勉強しなくても大丈夫です。
試験会場にテキストや問題集を持っていく必要もありません。
ただ遅刻や忘れ物がないよう、試験開始時間や会場、持ち物などを受験票でしっかり確認して、前日に準備しておきましょう。
今まで勉強してきた自分を信じるのじゃ!
● 事前にしっかりと計画を立てること
● 十分余裕を持って勉強すること
これらは無理なく検定に合格するのコツの一つです。
また検定に合格することだけが目的ではないはずですので、詰め込みや一夜漬けなど負担の大きい勉強方法はとるべきでありません。
毎日少しずつ確実に階段を登っていきましょう。
きっとそれが合格への一番の近道です。
まとめ
宅建試験の難易度は、
難しい
勉強時間の目安は、
400時間
です。
試験日の6カ月前から、勉強を始めましょう。
2023年を受験するなら、4月15日から勉強開始じゃ!
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