
宅建試験は、不動産に関する知識を問う国家資格で、毎年20万人以上が受験する人気資格です。
この記事では、宅建試験の難易度や合格率、僕が使ったおすすめテキスト、勉強時間の目安や効率的なスケジュールなどを詳しく解説します。
実際に僕が独学で一発合格した体験をベースにまとめているので、これから挑戦する方はぜひ最後まで読んでみてください。
📊 難易度
難易度の目安 難しい ★★★★★
宅建の最近5年間の合格率は、約16.5%です。
📅 年度 | 🧾 受験者数 | 🎯 合格率 | ✅ 合格基準点 |
---|---|---|---|
2024年 | 241,436人 | 18.6% | 50問中37点 |
2023年 | 226,048人 | 17.2% | 50問中36点 |
2022年 | 226,048人 | 17.0% | 50問中36点 |
2021年(12月) | 24,965人 | 15.6% | 50問中34点 |
2021年(10月) | 209,749人 | 17.9% | 50問中34点 |
2020年(12月) | 35,261人 | 13.1% | 50問中36点 |
2020年(10月) | 168,989人 | 17.6% | 50問中38点 |
難易度は「難しい」です。
宅建試験は、相対評価によって毎年の合格率が調整されています。出題数は50問で、35点〜38点前後がボーダーラインになる傾向があります。
テキストの理解と過去問の徹底した演習が、合格への鍵になります。
📚 テキストと参考書
📘 テキスト
宅建のテキストは数多く出版されていますが、どれも試験範囲をしっかりカバーしていて、大きな差はありません。
選ぶポイントは「オールインワンか分冊か」「カラー かモノクロか」「イラストの量」「読みやすいフォントか」などです。
実際に書店で手に取って、長く使えそうなテキストを選びましょう。

自分に合ったテキストを選ぶのが合格の鍵です!
僕が使用したのは、宅建学院の「らくらく宅建塾」です。

僕はこれ1冊で合格しました!
すべての科目が1冊にまとまったオールインワンタイプで、試験に必要な範囲を効率よく学べます。
テキストは、法改正に対応した最新のものを選びましょう。
📗 補助テキスト
宅建試験の中でも難しいとされるのが「権利関係(民法)」です。
もしテキストでなかなか理解できない場合は、補助テキストを併用しましょう。

僕はこれを使用しました!
📗 一問一答問題集
宅建試験では、4つの選択肢から正解を1つ選ぶ4択形式の問題が出題されます。一問一答問題集では、それをさらに細分化し、選択肢ごとに正誤を判断する形式で学べます。
この形式に慣れることで、消去法に頼らず、確実な理解で解答できるようになります。ひとつひとつの知識を丁寧に積み重ねることで、本番での精度とスピードが大きく変わってきます。

スマホのアプリ版もあるのでスキマ時間に活用してください
📚 分野別問題集
分野別問題集は、それぞれの科目をテーマごとにまとめた形式の問題集です。似たような問題を集中的に解くことで、知識の定着と傾向の把握に役立ちます。
特に苦手分野にしぼって何度も反復することで、苦手分野を潰していくことができます。
僕が使用したのは、テキストと同じシリーズの「過去問 宅建塾」です。
左ページに問題、右ページに解答という構成になっていて、解説もわかりやすく読みやすいかったです。
問題の下部にヒントが書かれていますので、気になる方は読まずに解答するようにしましょう。

分野別問題集は、テキストと同じシリーズを選ぶのがおすすめです!
📅 年度別過去問題集
年度別過去問題集は、本試験と同じ形式で出題されるため、時間配分や出題順、試験全体の流れをつかむのに最適です。
宅建の年度別過去問題と模範解答は、公式ホームページから無料でダウンロードできます。
最低でも直近10年分をしっかり解いていきましょう。

宅建試験で一番重要なのは、過去問題です
公式ホームページの過去問題は解説が付いていないため、詳細な解説が欲しい場合は市販の年度別過去問題集か、過去問解説サイトなどを活用しましょう。
また、公式ホームページの過去問題は出題された問題がそのまま掲載されているため、古い法制度や消費税率が現在と異なる場合があるので、市販の過去問題集の解説サイトでよく確認をしておきましょう。
⏱️ 勉強時間と方法
⏱️ 勉強時間の目安: 約400時間
宅建試験の試験範囲です。
🎯 合格ライン
50問中35〜36点前後。ただし問題の難易度により多少変動あり。
- 🏞️ 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
- 📜 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
- ⛔ 土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
- 💰 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
- 📈 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
- 🏷️ 宅地及び建物の価格の評定に関すること。
- 📘 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。

400時間という目安は、1日2時間なら約6カ月半、1日3時間で約4カ月半かかります。
勉強を無理なく継続できるよう、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
試験前の6カ月前から勉強を始めましょう。
📖 6カ月前(テキスト学習)
⏱️ 時間の目安:120時間
宅建試験の学習は、まずテキストからスタートします。
科目の順番はテキストによって異なりますが、基本的には以下の流れで進めていきましょう。
- 📝 権利関係
- 🏢 宅建業法
- 📏 法令上の制限
- 💰 税金その他
「権利関係」は理解重視、「宅建業法」「法令上の制限」「税金その他」は暗記が中心です。
まずはテキストで全体像を掴むことが大切です。
🎯 2カ月でテキストを2周
- 📖 1周目は時間がかかってもOK、全体を把握する
- 🔁 2周目はスピードアップして、理解を深める
- 📌 時間に余裕があれば、苦手部分を重点的に復習
暗記は「休むこと」で定着します。1週間のうちに休む日を作ってメリハリをつけましょう。

📘 4カ月前(一問一答問題集)
⏱️ 時間の目安:30時間
テキストを2周して基本的な知識が身についたら、次は一問一答形式の問題集です。
一問一答は、分野別問題集(4択)に入る前に終えておくととても効果的です。
🎯 2週間で1周(1日100問が目安)
- 📖 書籍版と併用して📱 スマホアプリを活用することもおすすめ
- 🔍 間違えた問題は必ず解説を読み、必要ならテキストに戻って確認
この段階では正解率は気にしなくて大丈夫です。理解することを第一に取り組みましょう。
一問一答の学習は、直前期まで繰り返し続けるのが効果的です。

一問一答は、宅建試験に最適な合格ツールです!
📚 3カ月半前(分野別過去問題集)
⏱️ 時間の目安:150時間
一問一答で基礎を固めたあとは、分野別にまとめられた4択形式の過去問題集に取り組みます。
分野別問題集は、同じテーマの問題を集中的に解けるため、苦手分野の克服や出題傾向の把握にとても役立ちます。
🎯 1カ月半で1周、2カ月半で2周(2周目は間違えた問題を重点的に)
- 📖 「権利関係」は時間がかかるので早めに取り組む
- 📝 「宅建業法」「法令上の制限・税金その他」はテンポよく繰り返し解く
- 🔍 正解・不正解の根拠を一つ一つ確認する習慣をつける
4択問題であっても、一問一答のように選択肢一つ一つにしっかりと正誤の判断を付けていきましょう。
解説を読んでも納得できない場合は、必ずテキストに戻って確認しましょう。
この時期も無理せず、休日をはさみながら計画的に進めることが大切です。

📖 1カ月半前(年度別過去問題集)
⏱️ 時間の目安:50時間
分野別過去問を一通り終えたら、本番形式の年度別過去問題集で実戦力を高めていきます。
本番と同じ形式・時間で取り組むことで、試験のリズムや時間配分に慣れることができます。
最低でも最新年度から10年分は解答してください。
🎯 1日1年分ずつ取り組む(最低でも10年分)
- ⏱️ 120分の試験時間をしっかり計測し、途中休憩なしで解答する
- 📖 間違えた問題や迷った問題は必ず復習する
- 🧭 自分に合った解答順や時間配分を確立しておく
この時点で理解できていない箇所は、テキストや分野別問題集に戻って復習を徹底しましょう。
宅建試験の出題順は、「権利関係・14問」「法令上の制限・8問」「税金・3問」「宅建業法・20問」「その他・5問」で計50問です。
本番にどの科目分野から解いていくのか、自分なりのパターンを作っておきましょう。
時間が足りないと感じる方は、自分の得意な分野から解答してみてください。
「その他」の統計問題の1問は毎年変わるので、解答しなくても大丈夫です。

📖 2週間前(見直し・直前予想模試)
⏱️ 時間の目安:45時間
ここからは総仕上げのフェーズです。今まで間違えた問題の見直しに集中しましょう。
すでに解いた問題集をもう一度確認し、理解があいまいな部分を徹底的に復習してください。
🎯 間違えた問題を中心に繰り返す
- 📚 一問一答、分野別、年度別の中で苦手な問題を重点的に解き直す
- 📝 覚えにくい部分はテキストを読み返して確認する
- 📄 時間があれば直前予想模試をやってみる
直前予想模試は本試験より難しめに作られていることが多く、出題率も低いので、無理に解く必要はありません。時間に余裕があれば挑戦してみましょう。
直前予想模試より、過去問題の反復の方が大切です。

📖 1日前(統計データ・法改正)
⏱️ 時間の目安:2時間
試験直前の1日は、最新の統計データと法改正内容をざっくりと確認する時間にあてましょう。
「その他」分野の統計問題は、地価変動率や住宅着工統計など、その年ならではのデータから出題されます。
🎯 最新の統計と改正点をピンポイントでチェック
- 📊 地価・着工戸数などの変動率をざっくり把握する
- 📕 改正民法の出題が予想される箇所を読み返す
- 📄 市販の直前模試の問題や付録をチェックしておくと便利
新しいことは一気に暗記し、復習に時間を充てましょう。
📖 試験当日
宅建試験は午後からスタートします。当日の朝は無理に勉強せず、心を落ち着けて試験に臨みましょう。
🎯 当日は落ち着いて臨む
- 📋 前日に持ち物と試験会場をしっかり確認
- 🚶♂️ 移動中に「最新の統計」の確認をしてもOK
- 🧘♀️ 会場では深呼吸してリラックス
当日は何も持っていかなくても問題ありません。自分が積み重ねてきた時間を信じて、本番に臨んでください。

✅ まとめ
宅建試験の難易度は「難しい」★★★★★
📘 勉強時間の目安:約400時間
試験日の6カ月前から準備を始めてください。
無理なく合格を目指すためには、
- 📈 しっかりとスケジュールを立てること
- 🚶 無理なく続けるペースで学ぶこと
が大切です。
焦って詰め込むよりも、毎日の積み重ねが合格への近道になります。
宅建試験は独学でも十分に合格を目指せる試験です。
テキストを繰り返し読み、問題集で理解を深め、過去問で実戦力を付けていきましょう。
