こんばんは、 簿記2級のひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
本屋さんに簿記のテキストを探しに行ったとき、簿記検定の種類で迷われたことがないでしょうか?
あるぞ。しかもどれも名前が似ておる!
そうなんです、簿記にはいつくか種類があるんです。
簿記の勉強を始める前に、どの簿記検定が自分に向いているのか、確認しておきましょう。
簿記検定の種類
簿記検定には、「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の種類があります。
その違いは、主催団体です。
「日商簿記」は日本商工会議所、「全経簿記」は全国経理教育協会、「全商簿記」は全国商業高等学校協会が主催しています。
「日商簿記」は社会人や一般向け、「全経簿記」は専門学校の学生向け、「全商簿記」は商業高校の学生向け、となっています。
社会的な立場によって違うのじゃ!
その中で、圧倒的に知名度があるのは、「日商簿記」です。
知名度があるので、日商簿記は、就職や転職に一番強い資格といえるでしょう。
社会人の方やこれから就職される方は、迷わず「日商簿記」のテキストを選んでください。
学生の方は、将来の「日商簿記」受験を見据えて、「全経簿記」や「全商簿記」で簿記を学んでおけば大きなアドバンテージになるでしょう。
知名度に関わらず、簿記は簿記じゃ!
「日商簿記検定1級」と「全経簿記検定上級」には、税理士試験の受験資格が与えられます。
税理士を目指す方は、専門学校からか大学や社会人からかなど、思い立ったタイミングの時期で選んでください。
受験者数
2018年度の主催団体ごとの受験者数は、圧倒的に「日商簿記」が多いです。
受験者数 |
|
日商簿記 |
402,881人 |
全経簿記 |
30,770人 |
全商簿記 |
240,606 人 |
簿記資格の取得を目指す大学生や社会人の層の数が多いのが、理由だと考えられます。
「日商簿記」は、大学生や社会人が取得する一般的な資格の一つといえるでしょう。
難易度
合格率
各検定の合格率を実施級ごとに比べてみましょう。
日商簿記 |
1級 |
2級 |
3級 |
初級 |
||||
10% |
20% |
45% |
50% |
|||||
全経簿記 |
上級 |
1級 |
2級 |
3級 |
基礎 |
|||
商業・会計 |
原価・工業 |
商業 |
工業 |
|||||
15% |
30% |
60% |
40% |
80% |
65% |
70% |
||
全商簿記 |
1級 |
2級 |
3級 |
|||||
会計 |
原価 |
|||||||
40% |
50% |
60% |
60% |
「日商簿記検定1級」と「全経簿記検定上級」は税理士の受験資格になっていますので、比較されることが多いです。
「日商簿記2級」と「全経簿記上級・全経簿記上級1級」もよく比較されています。
「全経簿記上級」より「日商簿記1級」の方が難しく、「日商簿記2級」の方が「全経簿記1級」より難しいとされています。
「日商簿記1級」>「全経簿記上級」
「日商簿記2級」>「全経簿記1級」
「全経簿記上級」と「日商簿記2級」がほぼ同じくらいの難易度です。
だいたい、それぞれの合格率とも合致していますね。
「日商簿記2級」≒「全経簿記上級」
同じ簿記1級でも難易度が違うんじゃのう
受験料
最後に、それぞれの検定の受験料(税込)を比べてみましょう。
日商簿記 |
1級 |
2級 |
3級 |
初級 |
||||
7,850円 |
4,720円 |
2,850円 |
2,200円 |
|||||
全経簿記 |
上級 |
1級 |
2級 |
3級 |
基礎 |
|||
商業・会計 |
原価・工業 |
商業 |
工業 |
|||||
7,500円 |
2,200円 |
2,200円 |
1,700円 |
1,700円 |
1,400円 |
1,200円 |
||
全商簿記 |
1級 |
2級 |
3級 |
|||||
会計 |
原価 |
|||||||
1,300円 |
1,300円 |
1,300円 |
1,300円 |
「日商簿記」と「全経簿記」はだいたい同じです。
それぞれ上級になるにつれて料金が上がっていきます。
日商簿記の料金は2019年11月から消費税増税で改定じゃ!
まとめ
簿記検定には、「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の種類があります。
今から勉強を始めるなら、知名度が高く、受験者数の多い日商簿記をおすすめします。
また、それぞれの簿記検定は内容は似ていても、資格は別のものだとお考えください。
「全経簿記2級」を持っているからといって、「日商簿記2級」を持っていることにはなりませんので注意して下さい。
就職や転職をお考えの方は、知名度の高い「日商簿記」で資格を取得していた方が無難かもしれません。
すでに「日商簿記」を持っている方は、その知識を活かして「全経簿記」にチャレンジしてみてもいいと思います。
「日商簿記1級」まではちょっと、、、と思っていても「全経簿記上級」や「全経簿記1級」には手が届くかもしれません。
日商簿記2級まで取得できれば、「全経簿記1級」はもちろん「全経簿記上級」まで取得できるかものう
以上、簿記検定の種類についてでした。
これから簿記を取ろうと思っている方は、日商簿記3級の勉強から始めてみましょう
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