こんばんは。 1級色彩コーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
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今回は、色彩検定1級2次試験に合格するための必須知識、【色彩検定1級2次試験レッスン】これだけ覚えれば合格にぐんと近づくぞ!❶の続きです。
使用するテキストや問題集は、前の記事を読んで参考にしてください。
難しくはないので、一つ一つ理解して進むのじゃ!
最低限覚えておきたいこと❷
配色イメージ
重要度
配色イメージ語による配色傾向は、最近よく出題されています。
配色イメージ語と色相環での色相の範囲、トーン図の位置はしっかりと覚えておきましょう。
配色イメージを聞いただけで、色相とトーンの範囲を思い浮かべられるようになっておくのじゃ!
エレガント
エレガントのイメージは「女性的な」「気品のある」「洗練された」「優雅な」です。
パープル系の色相と、明清色および明度の高い中間色の配色です。
エレガントは、女性らしい高級なイメージじゃ!
カジュアル
カジュアルのイメージは「明るい」「活発な」「親しみやすい」です。
純色から明清色の範囲で、色相の対比が表現される配色です。
カジュアルは、子供っぽいポップなイメージじゃ!
クラシック
クラシックのイメージは「重厚な」「円熟した」「伝統的な」です。
全体的に暗く落ち着いた色調の中に、深くしっかりした印象の色を組み合わせます。
クラッシックは、重いブラウン系のイメージじゃ!
クリア
クリアのイメージは「明るい」「さわやかな」「透明感のある」です。
ブルーグリーン系とブルー系の寒色が中心になります。
p(ペール)トーンとlt(ライト)トーンを中心とし、ホワイト系組み合わせます。
クリアは、爽快で清涼感のあるイメージじゃ!
シック
シックのイメージは「渋い」「洗練された」「大人っぽい」です。
やや色味を感じさせる無彩色系の色を組み合わせた配色です。
シックは、クラシックとモダンを合わせたようなイメージじゃ!
ダイナミック
ダイナミックのイメージは「強い」「はっきりした」「派手な」です。
高彩度同士の組み合わせによる色相対比が起きる配色です。
心理四原色、オレンジ系、高彩度色とコントラストを生む黒などを組み合わせます。
ダイナミックは派手で目立つイメージ。広告やパッケージに多い配色じゃ!
ウォームナチュラル
ウォームナチュラルのイメージは「穏やかな」「素朴な」「温もりのある」です。
色相はオレンジ系からグリーン系の範囲で、トーンは自然環境色のなかでも穏やかな印象の範囲です。
2018年度の2次試験では「ウォームナチュラル」が出題されたぞ!
フレッシュナチュラル
フレッシュナチュラルのイメージは「若々しい」「新鮮な」「さわやかな」です。
色相はイエローグリーン系です。
グリーン系を中心にブルーグリーン系までで、トーンは明清色を主体とし、ホワイト系までが範囲となります。
フレッシュナチュラルは、新緑の森の空気の美味しそうなイメージじゃ!
モダン
モダンのイメージは「現代的」「人工的な」「都会的な」です。
無彩色によるハイコントラストに青系の有彩色を配色します。
モダンは、都会の若者のイメージ、最先端じゃ!
ロマンティック
ロマンティックのイメージは「かわいい」「可憐な」「愛らしい」です。
p(ペール)トーンやlt(ライト)トーンの赤紫~赤みの黄までが範囲です。
とくにピンクを使用するとイメージが表現しやすくなります。
ロマンティックは、可愛い女の子のイメージ。ぬいぐるみなどに多い配色じゃ!
その他
重要度
その他に、覚えておいてほしい色相範囲とトーン範囲です。
暖色
暖色は、暖かく感じる色です。
色相範囲は、1:pR~8:Yです。
寒色
寒色は、冷たく感じる色です。
色相範囲は、13:bG~19:pBです。
中性色
中性色は、暖かくも冷たくも感じられない色です。
色相範囲は、9:gY~12:G、20:V~24:RPです。
中性色と中間色、よく似てるが混同するな!
心理4原色
心理4原色とは、ヘリングが色知覚の基本とした「赤」「黄」「青」「緑」の4色のことです。
一つの色みしか感じない、これ以上分解できない色のことです。
色相は、v2・v8・v12・v18です。※すべてv(ビビッド)トーン
色光の3原色
色光の3原色とは、加法混色の三原色「赤(R)」「緑(G)」「青(B)」のことです。
色相は、v3・v12・v19です。※すべてv(ビビッド)トーン
色料の3原色
色料の3原色とは、減法混色の三原色「シアン(C)」「マゼンダ(M)」「イエロー(Y)」のことです。
色相は、v8・v16・v24です。※すべてv(ビビッド)トーン
グラデーション
グラデーションにはいくつか種類があります。
色相のグラデーション、彩度のグラデーション、明度のグラデーションの3つです。
色相のグラデーション
同じトーンで色相を少しずつ変化させたグラデーションじゃ!
トーンのグラデーション
同じ色相で、明度を少しずつ変化させたグラデーションじゃ!
同じ色相で、彩度と明度を少しずつ変化させたグラデーションじゃ!
ファッションカラー
ファッションのトレンドのPCCSトーン記号もしっかりと覚えておきましょう。
ファッションカラーを聞いただけで答えられるようにしておきましょう。
カーキ
モーニングスターブルー
VC(ビタミンカラー)
シャーベットトーン
サイケデリックカラー
オリーブ
パステル
アシッドカラー
VC(ビタミンカラー)のリバイバルじゃ!
チョコレートブラウン
ローズピンク
ターコイズブルー
PCCSトーン記号は色の範囲が広いので、少し幅を持って覚えるのじゃ!
慣用色名
重要度
色彩検定1級の2次試験で一番重要なことは、公式テキスト2・3級の巻末に載っている慣用色名のPCCS色番号をしっかりと覚えることです。
どれかが必ず出題されます。
3級の巻末には和名色名24個と外来色名37個、2級の巻末には、和名色名31個と外来色名30個がそれぞれ掲載されています。
合計 和名色名55個、外来色名67個じゃ!
慣用色名はある程度幅を持った色ですので、同じ慣用色名でもテキストなどによって若干PCCSトーン記号が異なりますが、どんな色かをおおまかにイメージできるようになっておかなければいけません。
2・3級のテキストでバラバラに覚えようとすると、なかなか頭に入ってこないので効果的な暗記方法をお教え致します。
まず、単語カードを用意してください。
どんなものでも構いませんが、おそらく一綴では足りないので、2綴ほど用意してください。
単語帳の表に「慣用色名」を記入して、裏に「PCCS色番号」とその色の「カラーカード」を小さく切って貼ります。
それを時間の空いたときにパラパラとめくって暗記して下さい。
暗記カードを使用するとどこへでも持っていけるので、いつでも簡単に慣用色名の暗記ができます。
5分もあれば、すべての慣用色名を一周できますので、毎日何度か繰り返し見る癖を付けましょう。
慣用色名は幅が広いので、同じPCCS色相番号で違う慣用色名の場合もあります。
系統色名までは暗記しなくてもいいですが、PCCSトーン記号からある程度わかるようしておいてください。
暗記カードを作った時点で、結構覚えられているもんじゃぞ
単語カードを作りやすいように一覧表を作りましたので、是非活用してください。
PCCS色相番号 |
慣用色名 |
PCCSトーン記号 |
系統色名 |
2:R |
ポピーレッド | v2 | あざやかな赤 |
カーマイン | v2 | あざやかな赤 | |
韓紅花 | b2 | あざやかな赤 | |
珊瑚色 | b2, lt2+ | 明るい赤 | |
茜色 | dp2 | こい赤 | |
紅梅色 | lt2+ | やわらかい赤 | |
オールドローズ | sf2 | やわらかい赤 | |
蘇芳 | d2 | くすんだ赤 | |
テラコッタ | d2 | くすんだ黄みの赤 | |
マルーン | dk2 | 暗い赤 | |
ボルドー | dkg2 | ごく暗い赤 | |
3:yR |
朱色 | v3 | あざやかな黄みの赤 |
バーミリオン | v3 | あざやかな黄みの赤 | |
スカーレット | v3 | あざやかな黄みの赤 | |
4:rO |
チャイニーズレッド | v4 | あざやかな黄赤 |
黄丹 | dp4 | つよい黄赤 | |
ローシェンナ | dp4 | つよい黄赤 | |
サーモンピンク | lt4+ | やわらかい黄みの赤 | |
代赭 | d4 | くすんだ黄赤 | |
バーントシェンナ | d4 | くすんだ黄赤 | |
鳶色 | dk4 | 暗い黄みの赤 | |
弁柄色 | dk4 | 暗い黄みの赤 | |
海老茶 | dk4 | 暗い黄みの赤 | |
煉瓦色 | dk4 | 暗い黄赤 | |
栗色 | dk4 | 暗い灰みの黄赤 | |
桧皮色 | g4 | 暗い灰みの黄赤 | |
チョコレート | dkg4 | ごく暗い黄赤 | |
6:yO |
マリーゴールド | v6 | あざやかな赤みの黄 |
柑子色 | b6 | 明るい黄赤 | |
ゴールデンイエロー | b6 | つよい赤みの黄 | |
琥珀色 | d6 | くすんだ赤みの黄 | |
タン | d6 | くすんだ黄赤 | |
アンバー | d6 | くすんだ赤みの黄 | |
黄土色 | d6 | くすんだ赤みの黄 | |
エクルベイジュ | p6+ | うすい赤みの黄 | |
ピーチ | p6+ | 明るい灰みの黄赤 | |
ベージュ | ltg6 | 明るい灰みの赤みを帯びた黄 | |
朽葉色 | g6 | 灰みの赤みを帯びた黄 | |
煤竹色 | dkg6 | 赤みを帯びた黄みの暗い灰色 | |
バーントアンバー | dkg6 | ごく暗い赤みの黄 | |
セピア | dkg6 | ごく暗い赤みの黄 | |
7:rY |
鬱金色 | v7 | つよい黄 |
山吹色 | v7 | あざやかな赤みの黄 | |
8:Y |
ジョンブリアン | v8 | あざやかな黄 |
レモンイエロー | v8, b8 | あざやかな緑みの黄 | |
刈安色 | lt8+ | うすい緑みの黄 | |
ネープルスイエロー | lt8+ | つよい黄 | |
芥子色 | sf8 | やわらかい黄 | |
ブロンド | sf8 | やわらかい黄 | |
ローアンバー | dk8 | 暗い黄 | |
カーキー | dk8 | くすんだ赤みの黄 | |
オリーブ | dk8 | 暗い緑みの黄 | |
クリームイエロー | p8+ | ごくうすい黄 | |
アイボリー | ltg8 | 黄みのうすい灰色 | |
茶鼠 | g8 | 黄赤みの灰色 | |
9:gY |
カナリヤ | v9 | 明るい緑みの黄 |
10:YG |
鶸色 | b10 | つよい黄緑 |
シャトルーズグリーン | b10 | 明るい黄緑 | |
黄蘗色 | lt10+ | 明るい黄緑 | |
グラスグリーン | d10 | くすんだ黄緑 | |
鶯色 | d10, g10 | くすんだ黄緑 | |
海松色 | g10 | 暗い灰みの黄緑 | |
利休鼠 | g10 | 緑みの灰色 | |
オリーブグリーン | g10, dk10 | 暗い灰みの黄緑 | |
12:G |
ミントグリーン | b12 | 明るい緑 |
若竹色 | b12 | つよい緑 | |
コバルトグリーン | b12 | 明るい緑 | |
常盤色 | dp12 | こい緑 | |
マラカイトグリーン | dp12 | こい緑 | |
エメラルドグリーン | dp12, b12 | つよい緑 | |
アップルグリーン | lt12+ | やわらかい黄みの緑 | |
青磁色 | sf12 | やわらかい青みの緑 | |
緑青色 | d12 | くすんだ緑 | |
ビリジアン | d12 | くすんだ青みの緑 | |
ボトルグリーン | dkg12 | ごく暗い緑 | |
14:BG |
ピーコックグリーン | v14 | あざやかな青緑 |
ナイルブルー | sf14 | くすんだ青緑 | |
鉄色 | dk14 | ごく暗い青緑 | |
16:gB |
納戸色 | v16 | つよい緑みの青 |
シアン | v16 | 明るい青 | |
ターコイズブルー | b16 | 明るい緑みの青 | |
浅葱色 | b16, b14 | あざやかな緑みの青 | |
マリンブルー | dp16 | こい緑みの青 | |
新橋色 | lt16+ | 明るい緑みの青 | |
空色 | lt16+ | 明るい青 | |
スカイブルー | lt16+ | 明るい青 | |
瓶覗 | p16+, ltg16 | やわらかい緑みの青 | |
17:B |
セルリアンブルー | v17 | あざやかな青 |
18:B |
コバルトブルー | v18 | あざやかな青 |
縹色 | b18 | つよい青 | |
藍色 | d18, dk18 | 暗い青 | |
ネービーブルー | dk18 | 暗い紫みの青 | |
ベビーブルー | p18+ | 明るい灰みの青 | |
ミッドナイトブルー | dkg18 | ごく暗い紫みの青 | |
19:pB |
瑠璃色 | v19 | こい紫みの青 |
群青色 | v19 | こい紫みの青 | |
ウルトラマリンブルー | v19 | こい紫みの青 | |
20:V |
桔梗色 | v20 | こい青紫 |
ウィスタリア | b20 | あざやかな青紫 | |
江戸紫 | dp20 | こい青みの紫 | |
藤色 | lt20+ | 明るい青紫 | |
21:bP |
バイオレット | v21 | あざやかな青紫 |
22:P |
モーブ | v22 | つよい青みの紫 |
菖蒲色 | b22 | 明るい赤みの紫 | |
パープル | b22 | あざやかな紫 | |
ライラック | lt22+ | やわらかい紫 | |
ラベンダー | sf22 | 灰みの青みを帯びた紫 | |
古代紫 | d22 | くすんだ紫 | |
茄子紺 | dk22 | ごく暗い紫 | |
24:RP |
牡丹色 | v24 | あざやかな赤紫 |
マゼンダ | v24 | あざやかな赤紫 | |
ワインレッド | dp24 | こい紫みの赤 | |
鴇色 | lt24+ | 明るい紫みの赤 | |
桜色 | p24+ | ごくうすい紫みの赤 | |
w Gy Bk |
チャコールグレイ | Gy-3.0 | 紫みの暗い灰色 |
スレートグレイ | Gy-3.5, g18 | 暗い灰色 | |
銀鼠 | Gy-6.5 | 明るい灰色 | |
シルバーグレイ | Gy-6.5 | 明るい灰色 | |
ランプブラック | Bk | 黒 | |
生成り色 | off N-9 | 赤みを帯びた黄みの白 |
まとめ
以上、色彩検定1級の2次試験の合格に必要な最低限の知識を集めました。
色彩検定1級の2次試験は、どう勉強すればいいか見当が付きにくい試験です。
色彩検定1級の2次試験は、
❶ 1〜3級までの幅広い色の知識を持っておくこと
❷ カラーカードの扱いに慣れておくこと
が必要です。
一つずつしっかりと理解できていれば、色彩検定1級の2次試験はそんなに難しい試験ではありません。
色彩検定1級2次試験の合格率は約60%じゃ!
色の勉強は、とても楽しいです。
楽しみながら頑張っていきましょう!
テキスト
問題集
必須道具
過去問題集
コメント
分かりやすい解説ありがとうございます!
ひとつ質問なのですが、慣用色名のPCCS表記はどうやって導き出したものなのでしょうか?
公式テキストなどには特に記載がないかと思うのですが、なにか変換式のようなものがあるのでしょうか?
それともザックリ見た目で合わせた感じですか?
>高田五百さま
返信が遅れてしまってすみません。慣用色名のPCCS表記は、過去問や問題集から作成したものです。少しズレている場合があるのでその点は色の範囲を広げて試験に対応できるようにしておきましょう。