
インテリアコーディネーターのブソンです!
インテリアコーディネーター資格試験は、空間デザインや住まいの提案に関わる専門家を目指す方に人気のある資格です。
この記事では、試験の難易度や合格率、僕が実際に使ったテキストや問題集、勉強時間の目安やスケジュールなど、独学合格を目指す方のために詳しく解説しています。
僕自身が独学で一発合格した経験をもとにまとめているので、これから受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
なお、2023年度より、インテリアコーディネーター資格試験の1次試験は「CBT方式」で実施されています。
試験時間(160分から120分)が短縮され、出題数(50問から36問)も削減されていますので2022年以前の過去問を解くには注意してださい。
📊 難易度
難易度の目安 難しい ★★★★★
インテリアコーディネーター資格試験の直近5年間の合格率は、約24.56%です。
📅 年度 | 🧾 回数 | 📝 1次受験者数 | ✅ 1次合格率 | 📝 2次受験者数 | ✅ 2次合格率 | 🎯 全体合格率 |
---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | 第42回 | 6,619人 | 33.1% | 3,181人 | 55.58% | 24.9% |
2023年 | 第41回 | 7,746人 | 35.0% | 3,577人 | 56.9% | 24.5% |
2022年 | 第40回 | 8,669人 | 34.2% | 3,795人 | 57.8% | 24.5% |
2021年 | 第39回 | 9,640人 | 32.8% | 3,951人 | 59.1% | 23.5% |
2020年 | 第38回 | 7,908人 | 34.1% | 3,526人 | 58.0% | 24.1% |
難易度は「難しい」です。
インテリアコーディネーター資格試験には、1次試験と2次試験があります。
平均すると、1次試験の合格率は約33.84%、2次試験の合格率は約57.48%です。
1次試験はマークシート形式、2次試験は記述式(論文・製図)の試験になりますが、それぞれの難易度も高く、全体の難易度は「難しい」になると思います。
テキストの内容をしっかりと暗記し、また時間をかけて2次試験の論文や製図対策をしなければ、合格は難しいでしょう。

📚 テキストと問題集
📘 テキスト(1次試験)
1次試験のテキストには、「インテリアコーディネーター1次試験合格教本」を使用しましょう。
このテキストは内容がうまく整理されていて、とても勉強しやすかったです。
ただし、過去問題を解いていると「合格教本」には載っていない内容も見受けられました。
気になる方は、インテリア産業協会が出している公式テキスト「インテリアコーディネーターハンドブック」も手元にあると安心です。
ただし、「合格教本」は資料集に近いテキストなので、勉強するには少しハードルが高く感じるかもしれません。

📗 テキスト(2次試験)
2次試験の論文対策には「インテリアコーディネーター2次試験 一番わかりやすい合格論文入門」を使用しましょう。
最低限の論文テクニックが学べるので、最初の1冊としてぴったりです。
出題されそうなテーマやキーワードを想定しながら、「インテリアコーディネーターハンドブック」を読み進めていけば、どんな問題が出題されても対応できます。
製図対策には「はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方」を使いましょう。
こちらも最低限の製図知識が掲載されてるので、過去問題の前にルールなどを確認しておきましょう。

📚 問題集(1次試験)
1次試験の問題集には、「合格教本」と同じシリーズの「過去問題徹底研究」を使いました。
過去問題から分野別に厳選された問題が掲載されています。
同じシリーズの「一問一答」もおすすめです。
一問一答は、暗記の確認や知識の整理にとても有効です。隙間時間でできるので効果的です。
空き時間の確認や知識の定着に役立ちます。
時間配分を掴んでおくため、「過去問題」にもしっかりと取り組んでおきましょう。
さらに、時間があれば「予想問題」にも挑戦しておきしましょう。
予想問題は過去問より難易度が高いですが、応用力を養うには最適です。

📘 問題集(2次試験)
2次試験では、論文・製図それぞれに「過去問題徹底研究」と「予想問題徹底研究」の2冊を使いましょう。
論文は「読む」ことから始め、製図は「模写」から始めて、徐々に自力で描けるようになることを目指しました。

たくさんパターンを解いて、慣れておきましょう!
⏱️ 勉強時間と方法
⏱️ 勉強時間の目安: 1次試験 約200時間 / 2次試験 約100時間
インテリアコーディネーター試験は、実用的な知識や技能を問われる広範囲な出題内容になっており、それに応じた計画的な学習が求められます。
試験審査では、インテリアに関する知識だけでなく、実務への応用力や表現力もチェックされます。
📝 1次試験の範囲
- 🏠 インテリアコーディネーターの誕生とその背景
- 🛠️ インテリアコーディネーターの仕事
- 📜 インテリアの歴史
- 📐 インテリアコーディネーションの計画
- 🪑 インテリアエレメント・関連エレメント
- 🏗️ インテリアの構造・構法と仕上げ
- 🌬️ 環境と設備
- 🖊️ インテリアコーディネーションの表現
- ⚖️ インテリア関連の法規、規格、制度

✍️ 2次試験の範囲
- プレゼンテーション: インテリアの基礎知識をもとに、住まいなどのインテリアに関する与えられた課題について、与条件を理解した上でインテリア計画を行い、図面作成や着彩により必要な情報をわかりやすく表現し、伝達できる能力を有していること
- 論文:住まいなどのインテリアに関する与えられた課題について、インテリアコーディネーターとして、これを理解し、判断した上で、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること

1次試験日の4カ月半前から勉強を開始しましょう。
📖 1次試験:4カ月半前(テキスト)
⏱️ 時間の目安:140時間
1日、30ページほどずつ、「インテリアコーディネーター1次試験 合格教本」を読み進めましょう。。
要点だけをまとめた箇条書きに近いテキストですので、暗記に苦労すると思います。
まずは、ざっくりと最後まで目を通して全体像を把握してください。
学習する内容が理解できたら、詳細部分まで読み込んでいきましょう。
🎯 上下巻を3週間で1周、それを2回
勉強のペースとしては、1日30ページ程度が目安です。毎日少しずつ進めていくことで、無理なく知識を積み上げることができます。
日曜日はしっかりと休みましょう。休息をとることで記憶が定着しやすくなります。

📘 1カ月半前(問題集)
⏱️ 時間の目安:25時間
テキストをそれぞれ2周ずつ終えたら、次は問題集に取り組みましょう。
使用するのは、「インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究」(上下巻)です。過去の出題から分野別に厳選された問題が収録されており、効率よく復習できます。
1日1章ずつを目安に、無理なく進めていきましょう。知識の確認をしながら、出題の傾向やパターンを体感しておくことが重要です。
🎯 2週間で問題集をそれぞれ1周
時間に余裕がある方は、間違えた問題だけをもう一度解いてみてください。
また、余裕があれば、あわせて「一問一答 徹底研究」にも取り組んでください。通勤時間やちょっとしたスキマ時間でも学習できるので、習慣化しやすい教材です。
一問一答は、知識の整理や暗記の定着にとても効果的です。試験直前まで繰り返し活用しましょう。
この時期も日曜日はしっかり休むようにして、学習にメリハリをつけてください。

📘 1カ月前(過去問題集・予想問題集)
⏱️ 時間の目安:25時間
問題集を一通り終えたら、いよいよ本番形式の過去問題集に取り組みましょう。
使用するのは「最新5か年 インテリアコーディネーター資格試験問題集」です。最新年度から5年分の試験問題が収録されており、実戦力を鍛えるには最適です。
🎯 1日1年分ずつ解く(合計5日)
本試験と同じ時間(160分)を計って、途中で休憩をはさまずに一気に解くようにしましょう。時間配分の感覚を掴むことが、合格へのカギになります。
答え合わせをしたら、間違えた問題や迷った問題は必ずテキストに戻って復習してください。正解したとしても根拠が曖昧だったものは、しっかりと確認しておきましょう。
時間に余裕がある方は、「予想問題」にも取り組んでください。オリジナル問題と模擬試験が収録されており、力試しにぴったりです。
予想問題は過去問よりもやや難しく設定されているため、点数が取れなくても落ち込む必要はありません。

📖 2週間前(見直し・2次試験準備)
⏱️ 時間の目安:10時間
試験本番が近づいてきたら、これまでに間違えた問題や不安な箇所を中心に復習していきましょう。
問題集や過去問題集で印を付けておいた問題を、もう一度丁寧に解き直してください。わからなかったところは必ずテキストに戻って確認し、理解を深めることが重要です。
🎯 見直しに重点を。余裕があれば2次試験の準備をする
また、4カ月もかけて勉強していると、どうしても以前に覚えたことを忘れてしまいます。間違えた問題の前後など、周辺にも目を通すようにしましょう。

一問一答の問題集も、この時期まで継続して取り組むと効果的です。知識の整理にぴったりな形式なので、直前期に重宝します。
また、勉強が順調に進んでいる方は、2次試験の2カ月前を目安に2次試験の準備に入ってもいいでしょう。
製図用具を買い揃えたり、「わかりやすい合格論文入門」や「はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方」を読み始めてもいいと思います。
📖 1次試験当日
1次試験当日は、とくに勉強しなくても大丈夫です。テストセンターにテキストや問題集を持っていく必要はありません。
ただ、試験開始時間や会場、持ち物などは、前日のうちにしっかりと確認し、忘れ物のないように準備しておきましょう。

📘 2次試験:1カ月半前(過去問題集)
⏱️ 勉強時間の目安:100時間
2次試験対策は、1次試験の合否を待たずにスタートするのがおすすめです。
📌 2次試験対策は、1次試験終了後すぐに始める
1次試験の合格発表は1次試験から約5週間後、2次試験は1次試験から約7週間後です。1次試験の合否が出てから2次試験までは2週間ほどしかありません。
まずは「わかりやすい合格論文入門」と「はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方」を一通り読み、全体像を掴んでから「過去問題徹底研究」に取り組みましょう。
最初は必要最低限の道具だけを揃えて、実際に問題を解きながら必要なものを少しずつ追加していくのが効率的です。
過去問題の解答用紙には直接書き込まずに、コンビニなどでA3サイズコピーして何度も挑戦しましょう。
🎯 2週間で過去問題(10年分)を1周する
論文問題は、解答を書く必要はありません。問題文と解答例に目を通し、構成や書き方のルールを確認するだけで十分です。
製図(プレゼンテーション)については、解答例を1日1年分ずつ丁寧に模写することから始めましょう。最初は時間内に終わらなくても問題ありません。正確さと丁寧さを重視してください。

過去問題集を1周終えたら、次は「予想問題徹底研究」に進みましょう。
この問題集は過去問よりも少し難易度が高めに設定されており、本番を想定した実戦的な練習が可能です。解答例をじっくり模写することで、プレゼンテーション力が着実に身についていきます。
解答用紙はコンビニでコピーして使用してください。
🎯 10日間で予想問題を1周する
こちらも過去問と同様、論文問題は問題文と解答例に目を通すだけでかまいません。構成やキーワード、論旨展開のパターンを確認しておくことで、実際に書く際にスムーズに取り組めます。
製図に関しては、毎回丁寧に模写することを意識してください。まだ時間を意識する段階ではありません。

過去問題集と予想問題集の1周目が終わったら、次は2周目に入りましょう。
ここからは本番と同じ制限時間を意識した練習を行ってください。
🎯 2周目は1カ月半で(過去問題集と予想問題合わせて)
2周目は、製図だけで2時間を目標にして進めましょう。試験時間は3時間なので、論文に1時間かかると想定しておいてください。
最初は制限時間内に終わらないかもしれませんが、時間配分を意識することで徐々にスピードが上がっていきます。焦らず、自分のペースで取り組んでください。
論文は、すべて書く必要はありません。テーマを読んで、構成や展開を頭の中で組み立てるだけでも効果があります。もし時間があれば、1年分だけ実際に書いてみるのもおすすめです。
製図では、「早く描く」よりも「正確に描く」ことを優先してください。丁寧に仕上げる意識が、結果的に速さにもつながっていきます。
2周目を終えた時点で、まだ時間に余裕がある場合は、苦手な製図の分野を重点的に復習していきましょう。
特に「アイソメ図」や「パース図」など、自信のないテーマにしぼって繰り返し描いておくことで、本番でも焦らず対応できるようになります。
論文も1〜2問、実際に書いてみると良い練習になります。文章の構成を意識しながら、時間内に書ききる練習をしておきましょう。
漢字の誤字脱字は減点ポイントになるので注意してください。

📝 2次試験 当日
2次試験当日は、これまでの積み重ねを信じてリラックスして試験に臨みましょう。
勉強は直前まで無理に行わなくても問題ありません。自分が今までやってきたことを信じてください。
🎯 前日までに忘れ物チェックを済ませておく
2次試験当日も、とくに勉強しなくても大丈夫です。試験会場にも過去問題集を持っていく必要もありません。
製図用具や色鉛筆、受験票などの持ち物は、前日のうちにしっかり確認して準備しておきましょう。
色鉛筆は芯をしっかり削っておくと、当日慌てずにすみます。

✅ まとめ
インテリアコーディネーター資格試験の難易度は「難しい」 ★★★★★
勉強時間の目安は、1次試験:200時間 2次試験:100時間
試験準備は、1次試験の4カ月半前から始めてください。
しっかりと余裕のある計画を立てて進めれば、独学でも十分に合格できます。
- 📈 しっかりとスケジュールを立てること
- 🚶 無理なく続けるペースで学ぶこと
これらは、資格試験に合格するためにコツです。
毎日同じペースでコツコツと勉強を頑張ってください。
