
インテリアコーディネーターの2次試験には、プレゼンテーション(製図)があります。
プレゼンテーション(製図)を行うには、製図用具を揃えなければいけません。
本番ではたくさんの製図道具を持っていっても試験会場の机によっては置くスペースがなく邪魔になることがあります。
また、製図のスピードを上げるためにはできるだけ使用する製図道具は少なくした方が賢明でです。
この記事では、僕が実際に受験したときに「本番はこれだけで十分!」と思えた最低限の製図道具だけを紹介します。
受験直前の方や、製図の準備を始めたばかりの方はぜひ参考にしてください。
✏️ 使用できる筆記用具・製図用具
製図用具はコストや効率を考えて、必要最小限に絞りましょう!
インテリアコーディネーター2次試験では、以下の製図用具・筆記用具の持ち込みが認められています。
- ✏️ 鉛筆またはシャープペンシル(硬度は問わない)
- 🖍️ 色鉛筆(18色以内。色の選択は自由)
- 🧽 プラスチック製の消しゴム
- 📏 字消し板 ※
- 📐 直定規(30㎝以内)※
- 📏 三角スケール ※
- 📐 三角定規
- 📶 勾配定規
- 🧭 コンパス
- 🎯 型板(テンプレート)の円定規だけのもの
- 📏 ヘキサスケール
- 🧹 製図用ブラシ
- ✂️ ミニ鉛筆削り ※
これらのすべてが必要なわけではありません。
このうち、僕が購入した(使用した)ものは太字の部分だけです。
「※」印のものは、製図に慣れればさらに省略できるものです。
一度過去問題集を解いてみて、必要だと思ったものを購入するのが一番いいと思います。
試験ではデスクの広さは限られていて、たくさん製図用具を準備していても、持ち替えることが時間のロスに繋がります。
また、すべて揃えるとなるとコストもかなりかかります。
現在所持しているものも含めて、なるべく最小限の製図用具で臨みましょう。
📐 プレゼンテーション(製図)の試験内容
論文には製図用具は不要。使うのはプレゼンテーションだけ!
インテリアコーディネーター2次試験のプレゼンテーション(製図)の試験内容を振り返っておきましょう。
📝 プレゼンテーションの審査基準
インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、与条件を理解した上でインテリアの計画を行い、図面作成や着彩表現により必要な情報を伝達できる能力を有していること
インテリアコーディネーターの2次試験には、プレゼンテーションと論文があります。
プレゼンテーションは平面図や断面図などの製図、論文はキーワードを使用した600文字ほどの記述です。
どんな問題が出題されるかは、インテリア産業協会のホームぺージから過去問題をダウンロードできますので確認してみてください。
論文は、鉛筆かシャープペンシル、消しゴムがあれば大丈夫です。
🧰 僕が実際に購入した製図用具
製図用具は、試験後も長く使うことを想定して購入しましょう!
インテリアコーディネーター2次試験のプレゼンテーション対策として、僕が実際に購入・使用した製図用具を紹介します。
下記以外は特に用意しなくても大丈夫だと思います。
✏️ シャープペンシル
鉛筆かシャープペンシルが使用可能ですが、細い線と太い線を使い分けるため、シャープペンシルのほうが効率的です。
特に製図用のシャープペンシルは先端が長く、定規に沿ってきれいな線を引くのに便利です。
芯の太さは0.5mm(HB)で大丈夫です。
ステッドラーの製図用シャープペンは適度な重さとグリップで長時間使っても疲れにくく、僕はこれを普段から使用しています。
適度の重さと滑り止めなどがあると、長時間使用しても疲れにくいです。
また、本体やペン先が細いものを選ぶと、解答用紙を隠さないので解答しやすいです。
🎨 色鉛筆
色鉛筆は、18色まで持ち込み可能です。
実際に使用するのは12色ほどで十分ですが、テーブルや床材などの木材の色、カーペートやラグのアクセントになる色、植物の色、ガラスやステンレスの色など、あらかじめ使用する色のパターンを決めておきましょう。
現在色鉛筆を持っている方は、それを使用しましょう。
トンボ鉛筆の36色セットは色が豊富で選びやすくおすすめです。
一般的な油性色鉛筆、水性色鉛筆、消せる色鉛筆などがありますが、水性色鉛筆は滲んだりすることがあるので、自分の用途に合ったものを選びましょう。
✂️ 鉛筆削り
鉛筆を使用する場合は何本か予備を用意しておいたり、鉛筆や色鉛筆などは事前にきちんと削って用意していれば、鉛筆削りは必要ないと思います。
けれど、落として折れてしまったりなどもしもの場合があるので、用心したい方は用意しておきましょう。
ステッドラーのノリスクラブのように、削りカスがケースに溜まるものを選びましょう。
また、削り角度が選べるものも便利です。先端を長くすると色が塗りやすくなります。
僕は、前に紹介したトンボ鉛筆の色鉛筆に付属していたケース付きの鉛筆削りを使用しました。
🧽 消しゴム
消しゴムは普段使っているもので十分ですが、下書きの細かい部分を消したりするので、角のある新品の消しゴムを用意した方が捗ります。
僕は普段からステッドラーのマルスプラスティックホルダー型を愛用してますので、これを使用します。
📏 直定規
直定規は15cmものでは短い場合があるので、20cmのものを用意しましょう。
30cmは少し長過ぎて邪魔になります。
方眼が印字されているものを選ぶと、フローリングなどの平行線が引きやすくなります。
三角スケールや円型テンプレートでも代用できますので、なるべく製図用具を減らしたい方は省略してもいいでしょう。
逆に三角スケールを使用せずに、縮尺を計算し、直定規だけで対応してもいいと思います。
📐 三角スケール
三角スケールとは、1/20・1/50・1/100・1/200・1/250・1/300など縮尺の目盛のついた定規です。
インテリアコーディネーターの2次試験では、縮尺1/50スケールがよく出題されますので、あればとても便利です。
ただ目盛りにない1/30スケールもよく出題されるので、直定規だけでも計算して対応できるようにしておきましょう。※1/30スケールは1/300スケールを10倍して使用すれば大丈夫です。
長さは、15cmのものが使いやすいです。
ただ、ステッドラーの三角スケールはアルミ製なので置くときに大きな音が鳴り、少しうるさいです。
あれば便利ですが、直定規だけでも対応できるようにしておくのがベストだと思います。
🔵 円形テンプレート
ステッドラーの円型テンプレートは、ドアや扉の開閉記号、照明器具、円テーブルなどを書くときに便利です。
小さい円まで描写できるので、円型テンプレートがあればコンパスは必要ありません。
また上部は直定規も兼ねているので、直定規や三角スケールがなくても、定規系は円型テンプレートだけで対応できます。
直径33mmまで対応しています。
🧼 字消し板
字消し板は、慣れるまでに時間がかかりますが、曲線や家具の角など一部分だけを正確に消すことができるので便利です。
ステッドラーの字消し板のように、向こうが透けて見えるようメッシュになっているものを選ぶと捗ります。
僕は、購入しましたが、本番では使用しませんでした。
🎒 必要のない製図用具
製図に慣れてくると、使わなくなる道具もあります
インテリアコーディネーター2次試験の製図において、すべての道具をそろえる必要はありません。
実際に過去問題を解いてみて、自分に合わないと感じた道具は使わなくても問題ありません。
以下は、僕が使わなかった製図用具です。
- 📏 直定規:三角スケールや円型テンプレートがあれば不要かも
- 📐 三角スケール:縮尺計算ができれば不要かも
- 📊 三角定規:直定規やテンプレートで代用できます
- 📈 勾配定規:出題頻度が低くほとんど使用しません
- 🌀 コンパス:円形テンプレートがあれば不要かも
- 🧹 製図用ブラシ:そこまで消しゴムのゴミが出ないため不要かも
- 🧻 字消し板:消しゴムの角を使ってうまく消すことができれば不要かも
製図が上達するにつれて必要な製図用具も減ってきますので、初めから無理に購入する必要はありません。
📚 使用教材
余裕があれば、過去問題だけでなく予想問題も解いてみよう!
製図がうまく書けるようになるには、かなりの時間と訓練が必要です。
一般的な図面の書き方の例や線の使い方や表示記号は、1次試験で使用したインテリア産業協会公式の「インテリアコーディネーターハンドブック」の下巻の後半部分にまとめられていますので用意しておきましょう。
「はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方」では、製図の仕方の基本がコンパクトにまとめられています。過去問題を始める前に一読しておくのがいいでしょう。
そのあとは、「過去問題」の解答例をひたすら模写するのが一番近道だと思います。
ハウジングエージェンシーの過去問題集には、最近10年間で出題された問題が載っています。
もっといろいろなパターンをやりたいという方は、同じシリーズの「インテリアコーディネーター2次試験 予想問題」もしてみましょう。こちらには8パターンの予想問題が掲載されています。
過去問題と予想問題を合わせて18パターンの模写を3度ずつ繰り返しておけば、本番は大丈夫だと思います。

僕は、本番は30分で製図が終わりました!
📝 まとめ
インテリアコーディネーター2次試験のプレゼンテーション(製図)で必要となる製図用具について紹介しました。
この試験では、「時間内に」「正確に」「必要最低限の道具で」図面を描き上げる力が問われます。
試験の会場の机の広さの問題もありますので、使用可能な製図用具をすべて揃えても逆に手間や時間がかかり、うまく解答できないかもしれません。
実際に過去問題を一度解いてみて、どのような製図用具が必要か確認し、準備するようにしましょう。
製図の勉強はとても楽しいです。
最後まで気を抜かずに、毎日少しずつ練習して身に付けていきましょう。
