
FP技能検定3級(ファイナンシャル・プランニング)に挑戦してみたいけれど、「どれくらい勉強が必要?」「独学でも大丈夫?」と疑問に思っていませんか?
この記事では、FP技能検定3級の合格率や難易度、おすすめの教材、勉強方法まで、僕の体験をもとに詳しく解説しています。
実際に使ったテキストやスケジュールも紹介していますので、これから3級FP技能士の資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
🧠 難易度と合格率
🔍 難易度の目安:やさしい
★☆☆☆☆
FP技能検定3級は、FP資格の入門編として位置付けられており、初心者でも独学で十分に合格を狙えるレベルです。
最近3年のFP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定3級の合格率は、学科試験が約83.8%、実技試験が約86.36%となっています。
📅 年度 | 📆 実施回 | 📚 科目 | 🧾 受験者数 | 🎯 合格率 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 2024年10月~2025年2月 (CBT) |
学科 | 37,774人 | 85.4% |
実技 | 37,078人 | 85.6% | ||
2024年4月~2024年9月 (CBT) |
学科 | 35,523人 | 86.2% | |
実技 | 34,898人 | 85.8% | ||
1月 | 学科 | 39,370人 | 83.14% | |
実技 | 38,531人 | 86.56% | ||
2023年 | 9月 | 学科 | 31,431人 | 74.78% |
実技 | 31,130人 | 77.67% | ||
5月 | 学科 | 35,568人 | 88.25% | |
実技 | 34,759人 | 86.83% | ||
1月 | 学科 | 39,839人 | 85.25% | |
実技 | 38,633人 | 88.34% | ||
2022年 | 9月 | 学科 | 34,616人 | 80.78% |
実技 | 33,246人 | 84.44% | ||
5月 | 学科 | 39,231人 | 83.37% | |
実技 | 38,810人 | 90.33% | ||
1月 | 学科 | 39,495人 | 87.01% | |
実技 | 40,324人 | 90.75% |
難易度は、「やさしい」です。
合格率を見ると、毎年80%前後で安定していて、しっかりと対策すれば確実に合格できる試験です。
試験範囲は広いものの、内容自体は基礎的なものが中心ですので、無理なく取り組むことができます。

📚 テキストと問題集
📘 テキスト
📖 書店で手に取って、使いやすそうなテキストを選ぼう!
FP技能検定3級のテキストは、多くの出版社から発売されています。
どのテキストを選んでも大きな差はありませんが、色使いやフォント、図解のわかりやすさなど、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
僕が使用したのは、「みんなが欲しかった!シリーズ」です。
黒板を使った説明やイラストが多く、イメージしやすい構成で、内容がスッと頭に入ってきました。
この1冊だけで、十分に合格ラインに達することができます。

📖 問題集
📚 テキストと同じシリーズの問題集を使うのがおすすめです!
問題集もテキストと同じシリーズを選ぶと、連動していて復習がしやすくなります。
僕は「みんなが欲しかった!シリーズ」の問題集を使用しました。
テキストで理解した内容を、そのまま問題集でアウトプットできるので、効率的に学習が進みます。
📝 過去問題
FP技能検定の過去問題は、日本FP協会の公式サイトから、学科試験と実技試験の過去問と模範解答をダウンロードできます。

📊 勉強時間と方法
🕒 勉強時間の目安: 120〜140時間
FP3級は試験範囲が広いですが、無理のないスケジュールで進めれば独学で十分合格できます。
まずはテキストの目次をしっかり読み、全体の構成を把握することから始めましょう。
🎯 合格ライン
学科試験:36点以上(60点満点)
実技試験:60点以上(100点満点)
☑️ 学科試験
出題項目 | 内容 |
---|---|
A. ライフプランニングと資金計画 | 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.ローンとカード 10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 |
B. リスク管理 | 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 |
C. 金融資産運用 | 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 |
D. タックスプランニング | 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.タックスプランニングの最新の動向 |
E. 不動産 | 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 |
F. 相続・事業承継 | 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.相続・事業承継の最新の動向 |
✏️ 実技試験
出題分野 | 内容 |
---|---|
III.資産設計提案業務 | 1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング 2.ファイナンシャル・プランニングのプロセス 3.顧客のファイナンス状況の分析と評価 |
試験日の2カ月半前から勉強を開始しましょう。
📘 2カ月半前(テキスト)
⏱️ 時間の目安: 48〜60時間
1日、30ページほどテキストを読み進めていきましょう。
1分野、2日くらいかけるのが目安です。
まず、ざっくり最後まで目を通して全体像を把握して下さい。
内容がつかめ始めたら、細かく読み込んでいきましょう。
🎯 2週間でテキストを1周しましょう!
このペースを維持して1カ月半でテキストを4周しましょう。
毎日、少しずつ続けてください。
1週間のうちで時間が余れば、覚えにくかったところを重点的に読み返してみましょう。
日曜日はしっかりと休みましょう。
暗記は休むことで、知識が脳に定着します。

📖 1カ月前(問題集)
⏱️ 時間の目安:36時間
テキストを4周したら、問題集に入りましょう。
問題集ももちろん同じく6分野ですが、学科試験と実技試験に分かれています。
🎯 2週間で問題集を1周しましょう!
1日置きに学科試験と実技試験を交互に解いてみてください。
マークシート方式ですので、2時間ほどあれば十分です。
問題集を1周した後は、2週間の残りの日で間違えた問題をもう一度解いてください。
様々な問題のパターンを網羅的に学習しましょう。また電卓の操作にも慣れておいてください。
このときも日曜日はしっかり休みましょう。

🗂️ 2週間前(過去問題)
⏱️ 時間の目安:32時間
問題集を1周できたら、過去問題に入りましょう。
過去問題は、事前にホームページからプリントアウトしてください。
学科試験と実技試験を1日で解いていきましょう。
🎯 学科試験と実技試験を1日で解いていきましょう!
本番の試験時間をしっかりと計測して、途中で休憩などせず、それを超えないよう意識して進めて下さい。
学科試験(90分)、実技試験(60分)です。
本番の時間の感覚をつかんでおきましょう。
答え合わせをし、間違えた問題はテキストに戻って確認しておきましょう。

🔍 数日前(見直し)
⏱️ 時間の目安:10時間
試験までの残りの日数は、過去問題集で間違えた問題を解いてみましょう。
わからないところはテキストに戻って確認します。
🎯 間違えたところにつけた印を減らしていくのが、資格勉強のコツです!
2カ月半も時間をかければ、誰でも覚えたことが少しずつ抜けていくので、間違えた箇所以外に、その周辺にも目を通しておいてください。
時間に余裕があれば、「直前予想問題集」をしても構いません。
今までにやった問題集や過去問題集に不安があるのであれば、そちらを優先して下さい。
過去問題の解説が欲しい方は、市販の過去問題集を購入しましょう。

📅 当日
試験当日は、とくに勉強しなくても大丈夫です。
試験会場にもテキストや問題集を持っていく必要もありません。
ただ遅刻や忘れ物がないよう、試験開始時間や会場、持ち物などを受験票でしっかり確認しておきましょう。

✅ まとめ
FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定3級の難易度は、「やさしい」
★☆☆☆☆
🕒 勉強時間の目安:120〜140時間
試験日の2カ月半前から勉強を開始しましょう。
FP技能検定3級は、出題範囲が広いものの、基本を押さえれば十分に合格できる難易度です。
2カ月半前からテキスト・問題集・過去問をしっかり反復し、計画的に学習を進めることが大切です。
- 📈 しっかりとスケジュールを立てること
- 🚶 無理なく続けるペースで学ぶこと
これらは、無理なく合格を目指すうえで欠かせない大切なポイントです。
毎日少しずつ進め継続すること、これがきっと合格への一番の近道になります。
