
色彩検定のUC級は、2018年冬期から新設された検定です。
色彩検定UC級では、色のユニバーサルデザインの基本を学ぶことができます。
色彩検定の中でも難易度は低いので、ポイントを押さえていけば、比較的簡単に合格できます。
「色彩検定UC級 レッスン」では公式テキストに沿って、検定に合格するためのポイントを解説していきます。
では早速、色彩検定UC級の第3章「色の表し方」を学習していきましょう。

📚 公式テキスト
📖 目次
🎨 第3章 色の表し方
🎯 色相・彩度・明度
色を見たときには、色み、鮮やかさ、明るさといった印象を受けます。
色は、黒や白、灰色などの色みを持たない無彩色と、それ以外の色みを持つ有彩色に分けられます。
色みの度合いを「色相」、鮮やかさの度合いを「彩度」、明るさの度合いを「明度」と呼び、色はこの三属性で示されます。

🔴 1. 色相
赤み、黄み、緑み、青みなどの色の質的な違い(色合い)を色相といいます。
色相の違いは、虹(スペクトル)の色の変化に見ることができます。
虹(スペクトル)は、赤→橙→黄→緑→青→藍→青紫と変化し、その間にも無数の色があります。
このスペクトルに紫や赤紫を補ってつなげて輪にすると、すべての色相が連続して変化して見える環を作ることができます。
これを色相環と呼びます。
🟣 2. 彩度
色の鮮やかさの度合いを彩度といいます。
鮮やかな色は彩度が高く、彩度が低くなるとくすんだ色になります。

⚪ 3. 明度
色の明るさの度合いを明度といいます。
明度がもっとも低い色は黒、明度がもっとも高い色は白です。
🧊 4. 等色相面
同じ色相を一つの面として表示したものを等色相面といいます。
等色相面では、縦方向が明度の変化、横方向が彩度の変化になっていて、左端が明度スケールと呼ばれる無彩色の軸になっています。
出典:等色相面|株式会社日本カラーデザイン研究所
🧱 5. 色立体
等色相面を無彩色軸で重ね、色相の順に並べて立体にしたものを色立体と呼びます。
このように色の三属性に基づいた代表的な色彩体系に、マンセル表色系があります。

🎨 色彩とトーン
色には、三属性という表示方法のほかにも、ヒュートーンシステムという表示方法があります。
「ヒュー」とは色相のことで、「トーン」とは彩度と明度を合わせたものです。
「薄い色」「濃い色」「明るい色」「暗い色」「鮮やかな色」「濁った色」といったイメージは、色相が違っても彩度や明度が似ていればどこか共通しているように感じられます。
このように、色の持つ印象やイメージをまとめ、彩度と明度を一つにしたものを「トーン」または「色調(色の調子)」と呼びます。
代表的なヒュートーンシステムには、PCCSがあります。
PCCSは、色相を24色相、トーンを有彩色系12トーン、無彩色系5トーンに分類しています。
たとえば、色相が違っても、ペールトーンには優しくて可愛い印象があります。
ヒュートーンシステムでは、色の持つ印象やイメージを直感的に表示することができます。

📝 まとめ
「第3章 色の表し方」は、色の表示方法に関する内容です。
色彩検定UC級は、色彩検定3級と合わせて勉強すると、もっと詳しく学ぶことができます。
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