こんばんは。 1級カラーコーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
カラーコーディネーター検定レッスンでは、スタンダードクラスに合格するためのポイントを解説していきます。
今回は、Chapter5「背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう」から、色彩効果(膨張収縮感・軽重感・寒暖感)についてです。
目 次
Chapter1「生活と色の効用」
●誘目性・視認性・識別性 ●力量性・活動性・評価性 ●物体色・光源色
Chapter2「色を自在に操る方法」
●色の三属性・色立体 ●表色系・カラーオーダーシステム ●系統色名・慣用色名 ●マンセル表色系 ●PCCS
Chapter3「きれいな配色を作る」
●色相・明度・彩度 ●有彩色同士の配色 ●多色配列・面積バランス
Chapter4「色を美しく見せる光のマジック」
●反射・透過・吸収 ●混色 ●分散・散乱・干渉 ●演色性・色の恒常性
Chapter5「背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう」
●眼の構造 ●眼から脳へ ●対比効果 ●同化効果 ●膨張収縮感・軽重感・寒暖感
Chapter6「色の売り上げをアップするために」
公式テキスト
その他テキスト&問題集
Chapter5 背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
色の濃さと味、匂いの強さには対応関係があります。
色の濃いものは味や匂いも濃く感じ、白ワインを赤く着色すると赤ワインの匂いを感じるようになります。
このように色が視覚以外の感覚に影響を与えることを多感覚知覚と呼びます。
多感覚知覚という言葉だけ覚えておこう!
膨張色・収縮色
Chapter1の❶でも学んだように、明るい色は大きく、暗い色は小さく見えます。
これらをそれぞれ膨張色、収縮色と呼び、色の三属性の明度と関係があります。
たとえば、碁石は黒より白の方が小さく作られていて、フランス国旗の3色の幅の比率はそれぞれ違います。
同じ大きさに見えるように配慮されておるぞ!
軽重感
色には重く見える色と軽く見える色があります。
明度の高い明るい色は軽く見え、明度の低い色は重く見えます。
これを色の軽重感と呼び、軽重感は色の三属性の明度と関係があります。
荷物を運ぶダンボールの色の明るさを変えただけで、作業する人の疲労度が軽減されたというデータもあるぞ!
寒暖感
Chapter3の❶でも学んだように、温度を感じさせる色として暖色と寒色があります。
寒暖感は色の三属性の色相と関係があります。
赤紫、赤、橙から黄色までの色相は暖かく感じ暖色に分類されます。
青緑、青から青紫までの色相は冷たく感じ寒色に分類されます。
緑や紫は暖かさや冷たさを感じない色相で中性色と呼びます。
暑い場所にいた人が涼しい場所に移動した場合、その場所が青い色で照明されているととても涼しく感じます。
皮膚で感じる温度感覚に視覚の効果が加わるとその効果はさらに大きくなります。
暖色、寒色、中性色、覚えておこう!
色のイメージ
色から視覚以外の感覚を感じるということは、色からあることを連想するということです。
赤から太陽や火、情熱、危険などを、青から海や空、静寂、涼しさなどを、緑から草やピーマン、さわかやかさ、平和などを連想します。
色から連想されるものは、具体的な物と抽象的な感情です。
具体的な物についての連想はその物の固有の色を表し、抽象的な感情についての連想は色が持つイメージを表しています。
色のイメージは活動性、力量性、評価性の3つの要素から構成されています。
Chapter1の❷で勉強したぞ!
活動性は暖かさ、派手さ、危なさなどから、 力量性は重さ、強さ、硬さなどから、評価性は良さ、新しさ、親しみやすさなどからできています。
色はいろいろな言葉で表せますが、色のイメージのほとんどはこの3つの要素、活動性、 力量性、評価性に集約されます。
練習問題)コーヒーでも紅茶でも、色の濃いものは味や匂いも濃く感じる現象は[ ア ] の例である。膨張色・収縮色は大きく見える色、小さく見える色のことで[ イ ]色は膨張して見える。 暖かく感じるか冷たく感じるかといった色相の領域は[ ウ ]の違いで異なる。色の[ エ ]は3つの要素からできていて、その中の[ オ ]は暖かさ、派手さ、危なさ等からなる。
答え)[ ア ]多感覚知覚 [ イ ]明度の高い明るい [ ウ ]色覚 [ エ ]イメージ [ オ ]活動性
まとめ
色は視覚以外の感覚にも影響を与えます。
デザインをするときに色彩効果を考慮することでその効果を最大限に活用することができます。
膨張色・収縮色、寒暖感、軽重感などに色の三属性のどれが影響を与えるかはしっかりと抑えておきましょう。