【カラーコーディネーター検定レッスン 2 – ❸】色名(系統色名・慣用色名)

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こんばんは。 1級カラーコーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。

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カラーコーディネーター検定レッスンでは、スタンダードクラスに合格するためのポイントを解説していきます。

今回は、Chapter2「色を自在に操る方法」から、色名(系統色名・慣用色名)についてです。

目 次

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【カラーコーディネーター検定】スタンダードクラスに独学で一発合格する時間と勉強方法
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Chapter2「色を自在に操る方法」

ここで覚えるのは、基本色彩語、固有色名、系統色名、慣用色名の違い!

色名は、自然発生的な色名と表示や伝達を目的として標準化された色名とに分けられます。

自然発生的な色名には基本色彩語固有色名があり、標準化された色名には系統色名慣用色名があります。

基本色彩語

色名の数や種類は言語によって異なりますが、どの言語にも色を表わす基本的な言葉があり、その言葉の数や種類はごく限られています。

バーリントケイは日本語を含む98言語における色名を調査し、言語を超えて共通する普遍的な11種の色名(白・黒・赤・黄・緑・青・紫・ピンク・オレンジ・茶・灰)を基本色彩語と定義しました。

固有色名

身近な事物で色が思い起こされるような色(桜色や空色など)や、古代から使用されてきた染料や顔料がそのまま色名として定着した色(朱色や藍色など)を固有色名と呼びます。

固有色名の中でも、長い歴史と文化から生まれた由緒ある色名を伝統色名、特定の時代の風俗や技術を反映したり話題になり広く定着した色名を流行色名、海外からもたされ身近に使用されるようになった色名を外来色名と呼びます。

固有色名は、イメージや情感から色を伝達できるという特徴があります。

系統色名

色空間を系統的に分割して色名を割り当てた色名を系統色名といいます。

系統色名は、基本色名に色調を表す修飾語や色みを表す修飾語を加えて細かく分類した色名です。

色の専門的な知識がなくても、あらゆる色を簡単な言葉で表すことができるので広く使用されています。

基本色名

系統色名の基本色名は、有彩色が「赤・黄・緑・青・紫」とそれらの中間の色の「黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫」の10種、無彩色が「白・黒・灰」の3種です。

ブソン
ブソン

まずは基本色名をしっかり覚えるのじゃ!

有彩色に関する修飾語

系統色名の有彩色に関する修飾語は、「赤みの・黄みの・緑みの・青みの・紫みの」の5種です。

これらを有彩色の基本色名(10種)に修飾すると、20色相を表現することができます。

 

系統色名

 

ブソン
ブソン

赤・黄・緑・青・紫には有彩色に関する修飾語が付くぞ!

20色相を略号で表すと以下になります。

有彩色の色相(20種)

略号

紫みの赤

pR

R

黄みの赤

yR

黄赤

YR,O

赤みの黄

rY

Y

緑みの黄

gY

黄緑

YG

黄みの緑

yG

G

青みの緑

bG

青緑

BG

緑みの青

gB

B

紫みの青

pB

青紫

PB,V

青みの紫

bP

P

赤みの紫

rP

赤紫

RP

ブソン
ブソン

有彩色に関する修飾語は小文字、基本色名は大文字じゃ!

有彩色の明度及び彩度に関する修飾語

系統色名の有彩色の明度及び彩度に関する修飾語は、「(ごく)あざやかな・明るい・つよい・こい・うすい・やわらかい・くすんだ・暗い・ごくうすい・明るい灰みの・灰みの・暗い灰みの・ごく暗い」の13種です。

「明るい灰みの・灰みの・暗い灰みの」を色相に関する修飾語に続ける場合は、色相に関する修飾語を「赤みの・黄みの・緑みの・青みの・紫みの」から「赤みを帯びた・黄みを帯びた・緑みを帯びた・青みを帯びた・紫みを帯びた」に置き換えます。

たとえば、「明るい灰みの」を「紫みの」の前に修飾する場合は、「明るい灰みの紫みの」ではなく「明るい灰みの紫みを帯びた」になります。

ブソン
ブソン

「〜みの」の重複を避けるためじゃ!

有彩色の明度及び彩度に関する修飾語の区分をトーン(tone)と呼ぶこともあります。

 

系統色名3

 

無彩色に関する修飾語

系統色名の無彩色に関する修飾語は、「紫みを帯びた赤みの・赤みの・黄みを帯びた赤みの・黄赤みの・赤みを帯びた黄みの・黄みの・緑みを帯びた黄みの・黄緑みの・緑みの・青緑みの・青みの・青紫みの・紫みの・赤紫みの」の14種です。

 

系統色名2

 

14色相を略号で表すと以下になります。

色味を帯びた無彩色の色みの分類

(14種)

略号

紫みを帯びた赤みの

 p・r

赤みの

r

黄みを帯びた赤みの

y・r

黄赤みの

yr,o

赤みを帯びた黄みの

r・y

黄みの

y

緑みを帯びた黄みの

g・y

黄緑みの

yg

緑みの

g

青緑みの

bg

青みの

b

青紫みの

pb

紫みの

p

赤紫みの

rp

 

無彩色の明度に関する修飾語

系統色名の無彩色の明度に関する修飾語は、「うすい・明るい・中位の・暗い」の4種です。

これらを無彩色の基本色名(3種)に修飾すると、6種の区分に分けることができます。

 

系統色名4

 

系統色名の略号表示

系統色名は次のように表示します。

❶ 有彩色の場合


明度及び彩度に関する修飾語 ー 色相に関する修飾語 基本色名

たとえば、「薄い緑みの黄」を略号で表すと、pl-gYになります。

❷ 無彩色の場合

明度に関する修飾語 基本色名

たとえば、無彩色の場合の「明るい灰色」を略号で表すと、ltGyになります。

色相に関する修飾語明度に関する修飾語 基本色名

たとえば、色みを帯びた無彩色の「黄みの薄い灰色」を略号で表すと、y-plGyになります。

ブソン
ブソン

組み合わせを覚えるのは難しい。いろいろなパターンを覚えておくのじゃ!

慣用色名

系統色名を使用すれば、あらゆる色を系統的に分類して表現することができます。

しかし「ベージュ」や「カーキー」「生成り色」のように固有色名で伝える方がわかりやすく、伝わりやすいときもあります。

JIS「物体色の色名(JIS Z 8102 : 2001)」では、数千にも及ぶ固有色名の中から必要な269種類(和色名147種・外来色名122種)の色名を慣用色名として定めています。

慣用色名には、対応する系統色名や三属性の表示値が添えられています。

たとえば、慣用色名「ピンク」に対応する系統色名は「やわらかい赤」で、三属性は「2.5R 7/7」になります。

また「うすいピンク」のように、慣用色名に修飾語を加えることでより細かく表示することができます。

ブソン
ブソン

慣用色名と系統色名(略号)のどちらで聞かれても、逆の色名で答えられるようにしておくのじゃ!

練習問題)色名は、その成り立ちの違いによって、自然発生的な色名と、産業界での表示や伝達を目的として標準化された色名に分けられる。前者の代表的なものとしては、「あか」や「あお」のように色を表す専用の言葉を中心とした[ ]や、事物の名前を借りて特定の色を表す[ ]がある。後者には、体系的に組織化した系統色名や、[ ]のうち特に慣れ親しんで広く用いられている色名を選んで標準化した[  ]がある。JIS「物体色の色名」の系統色名は、基本色名に[  ]を添えて系統立てて分類されており、[  ]には、対応する系統色名が示されている。たとえば、[  ]のピンクと対応する系統色名は[  ]である。


答え) ]基本色彩語 [ ]固有色名 [  ]慣用色名 [  ]修飾語 [  ]やわらかい赤

まとめ

基本色彩語、固有色名、系統色名、慣用色名の違いを理解しておくこと!

色名には、基本色彩語、固有色名、系統色名、慣用色名があります。

系統色名の略号を覚えるのは難しいですが、有彩色、無彩色に分けてまずはルールをしっかりと把握しておきましょう。

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