こんばんは。 1級カラーコーディネーターのひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
カラーコーディネーター検定レッスンでは、スタンダードクラスに合格するためのポイントを解説していきます。
今回は、Chapter5「背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう」から、眼の構造についてです。
目 次
Chapter1「生活と色の効用」
●誘目性・視認性・識別性 ●力量性・活動性・評価性 ●物体色・光源色
Chapter2「色を自在に操る方法」
●色の三属性・色立体 ●表色系・カラーオーダーシステム ●系統色名・慣用色名 ●マンセル表色系 ●PCCS
Chapter3「きれいな配色を作る」
●色相・明度・彩度 ●有彩色同士の配色 ●多色配列・面積バランス
Chapter4「色を美しく見せる光のマジック」
●反射・透過・吸収 ●混色 ●分散・散乱・干渉 ●演色性・色の恒常性
Chapter5「背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう」
●眼の構造 ●眼から脳へ ●対比効果 ●同化効果 ●膨張収縮感・軽重感・寒暖感
Chapter6「色の売り上げをアップするために」
公式テキスト
その他テキスト&問題集
Chapter5 背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
光を見るという行為は、眼と脳で行います。
知覚や認識は脳で行われますが、光の受信器官は眼です。
まずは受信器官の眼の構造を知っておきましょう。
眼の構造
カメラでは、光を電気信号に変えるイメージセンサー、光の量を調整する絞り、イメージセンサー上に適切な像を結ぶためのレンズがあります。
このレンズ、絞り、イメージセンサーにあたるのが、眼ではそれぞれ水晶体、瞳孔中、中心窩になります。
カメラはレンズを前後させてピントを合わせますが、水晶体は毛様体にある毛様体筋の収縮させることによって厚みを変え、網膜に適切な像を結びます。近くを見るときは水晶体が厚くなり、遠くを見るときには水晶体が薄くなります。
カメラで明るさの調節の役割を果たしている絞りは、暗いときには多くの光が入るように開口部の面積を広げ、明るいときは逆に面積を狭くして入る光の量を調整しています。眼では虹彩という膜が変化して中心部の瞳孔の面積を変えています。
光を電気信号に変換するカメラのイメージセンサーに相当するのが、眼の内側の網膜にある視細胞です。網膜の中心近くで凹んでいる部分が中心窩で、重要な役割を果たしています。視細胞には明るいところで働いて色を識別する錐体と、暗いところで働いて明暗を識別する杆体があります。中心窩には錐体のほとんどが集中しています。
練習問題)次の[ ア ]から[ オ ]について正誤を答えなさい。
[ ア ]カメラはレンズを前後させてピントを合わせるが、水晶体は毛様体にある毛様体筋の収縮によって厚みを変え、網膜に適切な像を結ぶ。
[ イ ]カメラで明るさの調節の役割を果たしている絞りは、暗いときは多くの光が入るように開口部の面積を広げ、明るいときは逆に面積を狭くしている。眼では虹彩という不透明な膜が変化して、中心部の瞳孔の面積を変える。
[ ウ ]物理的な光を電気信号に変換するカメラのイメージセンサーに相当するのが、眼の内側の角膜にある色彩細胞である。
[ エ ]網膜の中心近くでふくらんでいる部分が視覚で、この部分が見る行為に重要な役割を果たしている。
[ オ ]明るい場所で物を見るときには、杆体がびっしりと敷き詰められた網膜の周辺部分で細かな色の情報を捉えている。
答え)[ ア ]○ [ イ ]○ [ ウ ]× [ エ ]× [ オ ]×
まとめ
眼は光の受信器官は眼です。
眼で受信した光は、さまざまな器官を通して違う信号に変えられ脳に到達し、色として認識されます。
カメラは眼の構造を真似して作られていますが、眼の構造を覚えるには逆にカメラの構造から覚えるとわかりやすいです。
水晶体、瞳孔中、中心窩という呼称は覚えておきましょう。