こんばんは。 行政書士合格者のひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
行政書士試験の勉強で六法が必要かどうかにはたくさんの議論があります。
僕も本当に必要かと問われると、うーんと首を捻ってしまいます。
理由は、e-Govなどを使用すれば条文は簡単に調べることができるからです。
手元にスマホがあれば、すぐに検索して目的の条文確認ができます。
一つ言えることは、行政書士試験では条文学習が必須です。
条文学習をどのように行うのかは、自分に合った方法を考えればいいことです。
テキストや過去問の解説でもいいし、e-Govなどプリントアウトしてもいいし、六法を購入してもいいと思います。
僕がおすすめしたい方法はは、これらすべての手段を使用して学習することです。
六法での勉強の仕方
条文を一つ一つ丁寧に調べながら勉強すると、とても時間がかかります。
勉強の開始時から行うとなかなか進まないので、すぐに勉強するのが嫌になってしまいます。
どんな人もまずはテキストを使用して勉強をし始めると思います。
その後、問題集や過去問へと進んでいくはずです。
それぞれの1〜2周目は、六法は使用せずに勉強を進めてください。
この時期の目的は、試験範囲の全体像を把握することです。
細かい条文の学習は必要ありません。
テキストや問題集の解説の条文を目読するだけで十分です。
それぞれの3周目くらいから、少し深く条文の学習することを意識して勉強していきましょう。
テキストや過去問に出てきた条文を六法を使用して一つ一つ丁寧に調べてチェックしていきます。
正確な条文内容や言い回し、法律の全体像、条文の構造などを身に付けたいです。
おそらくテキストや問題集の解説だけでは気付かなかったことをたくさん発見することになると思います。
僕は、六法で調べたときには条文をマーカーで色分けしていました。
テキストに出てきた条文は「青」、過去問に出てきた条文は「赤」、公務員試験の問題集や模試で出てきた条文は「黄」といった感じです。
色分けすることによって、行政書士試験とその他の試験の出題範囲の違い、出題傾向などを明確に把握することができました。
六法を購入したからといって行政書士試験の全範囲の法律が掲載されているとは限りません。
僕の使用していた判例六法には「個人情報の保護に関する法律」の一部が割愛されていました。
そのような使用六法に掲載されていない法律や条文は、e-Govで調べ、プリントアウトして確認していました。
六法の難点は、重いことです。
重いと持ち運びしにくいし、手を伸ばすことがどうしても億劫になります。
なので、基本テキストに付属してくる簡易六法やケータイ六法のように薄くて軽い六法はとても役に立ちます。
このような六法を使用するときは、足りない部分をプリントアウトして補完しながら勉強するようにしましょう。
世界に一冊の六法が出来上がるはずです。
行政書士試験の民法や行政法には記述問題があります。
記述問題対策には条文学習が必須です。
択一問題対策の時にしっかり条文学習をしておくと、記述問題対策でかなりのアドバンテージになります。
勉強がある程度進んで来ると、テキストとは六法を噛み砕いて丁寧に説明しているものだということがわかります。
法律の勉強はいつか六法に集約されます。
六法での条文学習にはとても時間がかかりますが、継続することで調べるスピードは必ず早くなります。
まとめ
行政書士試験では条文学習が必須です。
テキストや過去問の3周目から、六法を使用して深く条文学習をするようにしましょう。
六法は体系的に法律がまとめられているので是非購入してください。
僕のおすすめ六法は判例六法です。
条文の抜けもなく、各条文にぶら下がる判例までたくさん掲載されています。
テキストや過去問、公務員試験問題集やたくさんの模試で勉強してきましたが、出題された判例で掲載されていないものはほとんどありませんでした(直近の判例除く)。
一冊で条文と判例の学習ができるのでとても効率的に勉強することができました。
ぜひ書店で見比べて自分に合った六法を購入してみてください。