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色彩検定UC級は、2018年冬期から新設された検定です。
UC級では、色のユニバーサルデザインの基本を学ぶことができます。
色彩検定の中でも難易度は低いため、ポイントを押さえていけば比較的簡単に合格できます。
「色彩検定UC級 レッスン」では公式テキストに沿って、検定に合格するためのポイントを解説していきます。
では、前回に引き続き色彩検定UC級の第8章「事例集❷」を学習していきましょう。

📚 公式テキスト
📖 目次
🔎 第8章 事例集❷
🌗 背景との明度差(コントラスト)に注意
背景と表示の明度が近い(コントラストがない)と表示が見づらくなります。
背景と表示に明度の差をしっかりと付け、コントラストを上げることで見やすくなります。
ただし、コントラストを上げるために明るい光を使う場合は、高齢者には注意が必要です。
① 切符の価格表

赤の背景と黒い文字は区別しづらい。背景の赤を黄よりのオレンジにすると文字との明度差がつき、可読性が上がります。
② イラスト

背景とイラストの明度差が近いと認識しづらい。イラストの明度を下げると背景との明度差が生まれ、わかりやすくなります。

👵 高齢者が区別しづらい色の組み合わせに注意
高齢者は「黒と黄」「青と黒」が区別しづらい組み合わせです。
③ 男性トイレ

高齢者には黒と青は区別しづらい。青の明度を上げるとわかりやすくなります。
④ 駅などの床標識

高齢者には黄と白は区別しづらい。黄を黒に変えるか、矢印に濃い色のアウトラインを付けると視認性が上がります。

🔀 識別性
複数の色を使用する場合は、区別しづらい色の組み合わせを避けるか、色以外の情報を加えることで、正確に情報を伝えることができます。
⑤ パイロットランプ

暖色系の色でまとめると見分けづらくなります。寒色や無彩色を組み合わせたり、形や点滅速度を変えるなど、色以外の情報で区別する工夫が必要です。
⑥ 電車の路線図

黄緑とオレンジは区別しづらい色の組み合わせです。赤紫に変えることで、青と組み合わせても識別性が高くなります。
⑦ グラフ

赤と緑は区別しづらい色の代表です。色が変えられない場合は、文字を添えることで何色かが伝わりやすくなります。
⑧ 時刻表

色分けをしていても、赤は見えにくくなることがあります。黄よりのオレンジに変更し、色以外の情報も併用して区別しやすくします。
⑨ グラフ

明度の近い色の組み合わせは、識別しづらくなります。境界線にアウトラインを入れるか、ハッチング(柄)を加えると見分けやすくなります。
⑩ 地図

オレンジとグリーンは区別しづらい色の組み合わせです。グリーン部分に柄や模様を加えると、よりわかりやすくなります。

📘 まとめ
「第8章 事例集❷」は、これまでに学んだユニバーサルデザインの考え方に沿って、街中でよく見かける表示の改善事例をまとめた章です。
色彩検定UC級は、色彩検定3級と合わせて勉強すると、もっと詳しく学ぶことができます。
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