【色彩検定UC級レッスン】演習問題 ❺

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こんばんは。 UCアドバイザーのひねもすのたり管理人のブソンです。

「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。

色彩検定UC級では、色のユニバーサルデザインの基本を学ぶことができます。

色彩検定の中でも難易度は低めなので、テキストでポイントを押さえれば、比較的容易に取得することができます。

「色彩検定UC級 レッスン」では公式テキストに沿って、検定に合格するためのポイントを解説します。

今回は、色彩検定の公式メールマガジンで配信された演習問題とその解説を紹介します

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演習問題 ❺

色のUDの観点から問題があると思われる表示の例を示した図に関する、次の(A)〜(F)の記述について、最も最適なものを、それぞれ❶ ❷ ❸ ❹からひとつ選び、その番号をマークしなさい。(【AFT MAGAZINE Vol.57】7】UC級 直前演習問題!2019/6/3配信分より)

(A)1型色覚にも読みやすくなるように修正する方法

UC級演習A

 

❶ 背景色に赤みを加える。
❷ 文字の色の明度を下げる。
❸ 文字の色をオレンジ寄りにする。
❹ 文字の色の彩度を背景色に合わせる。

 

(B)多くの人から読みやすいチョークの色

UC級演習B

 

❶ 黄色
❷ 緑
❸ 青
❹ 濃い赤

 

(C)図と文字の表示を高齢の人にもわかりやすくする方法
UC級演習C

 

❶ 図と文字の色を暗いグレーにする。
❷ 図と文字の色の明るさをできるだけ揃える。
❸ 図と文字の色を暗い赤にする。
❹ 図と文字の色を明るい水色にする。

 

(D)1型、2型色覚の人からもわかりやすくする方法

UC級演習D

❶ すべての色を同じトーンで揃える。
❷ 使う色をピンクと水色の2色の濃淡に限定する。
❸ それぞれの色の間にアウトラインを入れる。
❹ それぞれの色の間に薄いグレーのアウトラインを入れる。

 

(E)多くの人から区別がつきやすく、わかりやすいパイロットランプの色

UC級演習E

 

❶ 白、黄、オレンジ
❷ 赤、白、明るい青
❸ 紺、青、紫
❹ 緑、オレンジ、白

 

(F)下に示した路線図を、多くの人が区別しやすく、わかりやすい図に変更する方法

UC級演習F

❶ 路線(a)と(b)の色を同じオレンジにまとめる。
❷ 路線(a)の色を赤紫にする。
❸ 路線(b)の色を黄色にする。
❹ 路線(c)の色を黒にする。

解答

(A)の正解は、❸です。


1型色覚の人にとって赤と黒は区別しづらい色です。赤の色相を変えると、黒との区別がつきやすくなります。

❶ 背景色に赤みを加える。

背景が黒、文字が赤色ですので、背景に赤を加えるとさらに区別しづらくなります。

❷ 文字の色の明度を下げる。

背景と文字を区別しやすくするには明度差が必要です。文字の明度差を下げると明度差が小さくなります。

❸ 文字の色をオレンジ寄りにする。

赤と黒の場合、赤を黄よりのオレンジに変えると明度差が大きくなって区別しやすくなります。

❹ 文字の色の彩度を背景色に合わせる。

背景と文字の彩度を合わせると区別しづらくなります。

 

事例7

 


(B)の正解は、❶です。


背景の黒板の色が暗いので、明度の高い❶黄色のチョークが読みやすくなります。ほかの色は黒板の色との明度差が大きくならず、あまり効果的ではありません。

❶ 黄色

背景と文字の明度差を大きくすると区別がつきやすくなります。黄色は明度の高い色です。

❷ 緑

背景と文字を同じ色にすると区別づらくなります。

❸ 青

青は明度が低いので、背景の緑と区別がつきにくくなります。

❹ 濃い赤

赤と緑は、1型色覚の人には区別のつきにくい色です。濃い赤は赤より明度が低いので、さらに区別がつきにくくなります。

 

事例10

 


(C)の正解は、❹です。


背景色との明度差が大きくなるので効果的です。

❶ 図と文字の色を暗いグレーにする。

図と文字を暗いグレーにすると、背景の黒と明度が近くなるので、区別しづらくなります。

❷ 図と文字の色の明るさをできるだけ揃える。

図と文字と背景の明度を近づけると、区別しづらくなります。

❸ 図と文字の色を暗い赤にする。

図と文字を暗い赤にすると、背景の黒と明度が近くなるので、区別しづらくなります。

❹ 図と文字の色を明るい水色にする。

図と文字を明るい水色にすると、背景の黒と明度差が大きくなるので、区別しやすくなります。

 

事例13

 


(D)の正解は、❸です。


示された図ではピンクと緑などの明度差が小さく、赤系の色と緑系の色が区別しづらい1型・2型色覚の人には、わかりにくい表現になっています。明度差の大きい黒をアウトラインとして使うことで、それぞれの色の境界が明快になり、区別しやすくなります。

❶ すべての色を同じトーンで揃える。

同じトーンにすると、明度差はなくなるので区別しづらくなります。

❷ 使う色をピンクと水色の2色の濃淡に限定する。

ピンクと水色とグレーは明度差が同じなので、区別のつきにくい色です。

❸ それぞれの色の間にアウトラインを入れる。

明度差の大きい黒をアウトラインとして使うことで、それぞれの色の境界が明快になり、区別しやすくなります。

❹ それぞれの色の間に薄いグレーのアウトラインを入れる。

ピンクと水色とグレーは明度差が同じなので、区別のつきにくい色です。境界線が曖昧になる部分があるのであまり効果がありません。

 

事例19

 


(E)の正解は、❷です。


色相差も明度差もある、区別しやすい色の組み合わせです。

❶ 白、黄、オレンジ

色相差も明度差も小さいので、区別しづらい色の組み合わせです。

❷ 赤、白、明るい青

色相差も明度差もある、区別しやすい色の組み合わせです。

❸ 紺、青、紫

色相差も明度差も小さいので、区別しづらい色の組み合わせです。

❹ 緑、オレンジ、白

緑とオレンジは明度差が小さいので、区別しづらい色の組み合わせです。

 

事例15

 


(F)の正解は、❷です。


示された路線図では、路線(a)のオレンジと路線(b)の黄緑は1型・2型色覚の人には見分けにくい組み合わせになっています。路線(c)の色を変えてもこの点は改善しません。❷のように路線(a)を赤紫にすると1型・2型色覚の人も 路線(b)の黄緑のと区別できるようになります。さらに 路線(c)の鮮やかな青と赤紫も混同されることがないので、❷が正解となります。

❶ 路線(a)と(b)の色を同じオレンジにまとめる。

路線(a)と路線(b)を同じ色にすると識別しづらくなります。

❷ 路線(a)の色を赤紫にする。

路線(a)の色を赤紫にすると、路線(a)、路線(b)ともに識別しやすくなります。

❸ 路線(b)の色を黄色にする。

路線(b)の色を黄色にしても、路線(a)と識別しづらくなります。

❹ 路線(c)の色を黒にする。

路線(c)の色を黄色にしても、路線(a)と(b)は識別しづらいままです。

 

事例16

 

ブソン
ブソン

テキストの事例集❶ からの出題じゃ!

まとめ

テキストでしっかりポイントを押さえていれば、簡単に解答することができる!

今回は、色彩検定の公式メールマガジンで配信された演習問題とその解説を紹介しました。

色彩検定UC級は、色彩検定の中でも比較的難易度の低い検定です。

テキストのポイントとしっかり掴んで、設問の紛らわしい表現に惑わされないようにしましょう。

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