こんばんは。 2級FP技能士のひねもすのたり管理人のブソンです。
「ひねもすのたり 独学で!資格ブログ」は、独学で資格取得を目指していくブログです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)技能検定は、暮らしに関するお金の知識を問われる資格です。
これらの知識は、どんな人においても生活する上で必要な基礎知識です。
FP3級は難易度が高くないので、ポイントさえ押さえていれば、比較的容易に合格することができます。
FP3級レッスンでは、合格するためのポイントを解説していきます。
今回は、「第1章 ライフプランニングと資金計画」から、キャッシュフロー表と個人バランスシートについてです。
目 次
1. ライフプランニングと資金計画
❶ キャッシュフロー表と個人バランスシート ❷ 6つの係数 ❸ 住宅ローン ❹ 医療保険・介護保険 ❺ 労災保険・雇用保険 ❻ 国民年金と付加保険料 ❼ 厚生年金 ❽ 障害年金と遺族年金 ❾ 企業年金
2. リスク管理
❶ 生命保険 ❷ 生命保険の種類 ❸ 払済保険と延長保険 ❹ 生命保険の控除と税金 ❺ 損害保険 ❻ 損害保険の種類(火災保険・地震保険) ❼ 損害保険の種類(自動車保険・傷害保険・賠償責任保険) ❽ 損害保険の控除と税金 ❾ 第三分野の保険
3. 金融資産運用
4. タックスプランニング
5. 不動産
6. 相続・事業承継
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第1章 ライフプランニングと資金計画
ライフイベント表とキャッシュフロー表
まず最初に、人生における価値観や生きがいのことをライフデザインといいます。
そして、ライフデザインに応じて生涯の生活設計を立てることをライフプランニングといい、就職や結婚、出産、子どもの教育、住宅の取得、退職など、一生の中での大きな出来事をライフイベントといいます。
ライフイベントの中でも、教育資金、住宅取得資金、老後資金のことを3大必要資金と呼びます。
この3つのためにしっかりと資金管理が必要じゃ!
ライフプランニングを行うときに使用するツールには、ライフイベント表、キャッシュフロー表、個人バランスシートの3つがあります。
ライフイベント表
ライフイベント表は、ライフイベントとそれに必要な資金を時系列に並べた表です。
ライフイベント表によって、将来の目標を明確にすることができます。
経過年数 |
基準年 |
1年 |
2年 |
3年 |
||
西暦(年) |
2019 |
2020 |
2021 |
2022 |
||
家族・ 年齢 |
A |
本人 |
38歳 |
39歳 |
40歳 |
41歳 |
B |
妻 |
37歳 |
38歳 |
39歳 |
40歳 |
|
C |
長男 |
6歳 |
7歳 |
8歳 |
9歳 |
|
D |
長女 |
3歳 |
4歳 |
5歳 |
6歳 |
|
ライフイベント |
C 小学校入学 |
住宅購入 1300万円 |
キャッシュフロー表
キャッシュフロー表とは、ライフイベント表と現在の収支状況にもとづいて、将来の収支状況と貯蓄残高の予想推移をまとめた表です。
ライフイベント表に収入や支出、金融資産残高などを付け足したものじゃ!
試験では、下記のような穴埋め問題でよく出題されます。
経過年数 |
基準年 |
3年 |
2年 |
3年 |
||
西暦 |
2019 |
2020 |
2021 |
2022 |
||
家族・年齢 |
A |
本人 |
38歳 |
39歳 |
40歳 |
41歳 |
B |
妻 |
37歳 |
38歳 |
39歳 |
40歳 |
|
C |
長男 |
6歳 |
7歳 |
8歳 |
9歳 |
|
D |
長女 |
3歳 |
4歳 |
5歳 |
6歳 |
|
ライフイベント |
C 小学校入学 |
住宅購入 |
||||
変動率 |
||||||
収入 |
給与収入(夫) |
1% |
370 |
381 |
||
給与収入(妻) |
80 |
80 |
80 |
|||
収入合計 |
450 |
|||||
支出 |
基本生活費 |
1% |
176 |
(ア) |
||
住宅関連費 |
117 |
117 |
135 |
|||
教育費 |
42 |
45 |
||||
保険料 |
32 |
32 |
32 |
32 |
||
一時的支出 |
1300 |
|||||
その他支出 |
10 |
10 |
10 |
10 |
||
支出合計 |
377 |
382 |
410 |
|||
年間収支 |
(イ) |
▲1,237 |
51 |
|||
金融資産残高 |
1% |
1,462 |
327 |
(ウ) |
収入欄
収入欄には、給与収入など、収入金額を記入します。このとき気を付けることは年収ではなく可処分所得を記入します。
可処分所得とは、年収から社会保険料(健康保険・厚生年金保険料・雇用保険料など)、所得税、住民税などを差し引いた金額です。
支出欄
支出欄には基本生活費などの支出額を記入します。
変動率
変動率とは前年と比べた変化の割合です。給料の昇給率や生活費の物価上昇率などです。
たとえば、現在の収入が500万円で変動率が1%だった場合、
1年後の収入は、500×(1+0.01) = 505万円
2年後の収入は、500×(1+0.01)2 ≒ 510万円
3年後の収入は、500×(1+0.01)3 ≒ 515万円
となります。
穴埋めの解答
(ア)基準年の176万円から2年後(変動率1%)の基本生活費なので、176×(1+0.01)2 ≒ 180万円 になります。
(イ)基準年の収入合計は450万円、支出合計は377万円なので、年間収支は450ー377=73万円 になります。
(ウ)2年の327万円(変動率1%)、3年の年間収支が51万円なので、327×(1+0.01)+51≒ 381万円 になります。
表の読み方さえ理解していれば、計算自体はとても簡単じゃ!
個人バランスシート
個人バランスシートとは、その時点での資産と負債のバランスを確認するための表です。
試験では、下記のような穴埋め問題でよく出題されます。
【資産】 | 【負債】 | ||
金融資産 |
|
住宅ローン |
××× |
普通預金 |
××× |
負債合計 |
××× |
定期預金 |
××× |
||
財形年金貯蓄 |
××× |
||
上場株式 |
××× |
||
生命保険(解約返戻金相当額) |
××× |
【純資産】 |
( ア ) |
不動産(自宅マンション) |
××× |
||
資産合計 |
××× |
負債・純資産合計 |
××× |
【保有財産(時価)】
金融資産
普通預金 650万円
定期預金 500万円
財形年金貯蓄 320万円
上場株式 240万円
生命保険(解約返戻金相当額) 80万円
不動産(自宅マンション) 2,800万円
【負債残高】
住宅ローン(自宅マンション)1,900万円(団体信用生命保険付き)
資 産
現金・預貯金・株式・投資信託・生命保険(解約払戻金相当額)・自宅(土地・建物)・車など
負 債
住宅ローン・車のローンなど
純資産
資産合計から負債合計を差し引いた資産額
穴埋めの解答
【保有財産(時価)】と【負債残高】をバランス表に記入していくと次のようになります。
【資産】 | 【負債】 | ||
金融資産 |
|
住宅ローン |
1,900 |
普通預金 |
650 |
負債合計 |
1,900 |
定期預金 |
500 |
||
財形年金貯蓄 |
320 |
||
上場株式 |
240 |
||
生命保険(解約返戻金相当額) |
80 |
【純資産】 |
( ア ) |
不動産(自宅マンション) |
2,800 |
||
資産合計 |
4,590 |
負債・純資産合計 |
4,590 |
純資産=資産合計ー負債合計ですので、4,590ー1,900=2,690万円 になります。
バランスシートの左右(資産合計と負債・純資産)の合計は、同じになることは覚えておくのじゃ!
まとめ
FP3級では、「キャッシュフロー表」と「個人バランスシート」はどちらも頻出問題になります。
どこを穴空きにされても、しっかりと数字を当てはめ、計算できるようにしておきましょう。
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